いかなるときにも弱気は禁物だが、しかし常に負けないという体勢をとっても、無理に勝とうとしてはならない。このことは別の面から言えば、常に余力を残して、決して「目いっぱい」のことはしてはならないということになる。
これは山本七平著の経営人間学から引用した言葉だ。昨年来の不況から脱出できない、現状への焦りへの戒めと受け止めたい。
時代に適合していない、または古いパターンでの仕事に努力していても、社員や周囲の人たちに迷惑をかける。それは努力しただけの報いが無いからである。だから「目いっぱい」動かないとどうにもならない仕事より、知恵を「目いっぱい」働かせるようにと自らを仕向けるようにしているのだが。