原口一博前総務相は孫正義ソフトバンク社長と出会って、昨年12月に「光の道」を打ち出した。両氏は二人三脚で歩み、５月の作業部会中間報告では「年内にＮＴＴの経営形態も含めて結論を得る」という表現に踏み込んだ。しかし原口氏が内閣改造で閣外に去り、「大がかりな改正を行うには時間が無い」との意見が支配的になった。
しかし政府は14日にＮＴＴに対し、2015年までに光ファイバーの料金を現在の6500円/月から2500円程度の半額に引き下げを求める方針を決める。更に2013年をめどにＮＴＴの光回線部門の分社化も改めて検討する事も視野に入れる。孫正義氏の見解に十分ではないだろうが、ベクトルは向いてきた。
片山総務相等が来年の通常国会に提出予定の電気通信事業法改正案を、私たちは見守ってゆこう。
