markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

電子地図

最近はGoogle Eirthを利用する人が多くなりましたが、約10年前アメリカの航空宇宙局NASAが民間事業の育成を目的に民間へ技術移転を始めました。その中で高高度からマイクロ波により作成する電子地図を移譲しました。

民間のHAMM Inc.(Hifh Altitude Mapping Missions)という会社が、キャンベラという高高度飛行(Max60,000feet、通常ジャンボ飛行機の巡航高度は10,000m or 30,000feet)が可能な軍需用飛行機からマイクロ波を飛ばし、そのデーターをハワイにあるアメリカ海軍の高速演算コンピューターで計算した地図をデーター化するという方法です。
当時日本はセスナ機やバルーンを飛ばし計測しておりましたが、世界における日本の位置は約東京ドームの幅ずれておりました。このキャンベラが太平洋側を北海道から計測飛行を始め、沖縄でUターンし日本海側を飛ぶだけで日本地図が出来るのです。
宇宙衛星から計測すると磁気嵐や山影などで正確な計測が出来ないことと、セスナ程度の低空計測はコストパフォーマンスが悪いので、画期的な方法でした。また地殻変動などが正確(1m以内の計測が可能)にわかるので、地震の予測などにも活用できます。この方法に国土地理院も興味を持ち、また車のナビゲーションシステムに使えるので各社注目しておりました。
毛利衛さん等の教官をしていたNASAの先生(スタンフォード大学卒のエリートスタッフ)を日本へお招きし講演等を企画、私もこの講演会の司会を頼まれ新事業の有効性を知らしめる活動を始めました。
しかし残念なことに、この事業が予定外の方向へ歩み始め私はこの事業から離れてしまったのですが、日本では未だ活用されていないようです。
多分NASAではこれらのシステムを活用し、以前から日本にあるアメリカ大使館が北朝鮮の主席の動向を30cm以内で監視しているとの噂を聞いたことがあります。