経済環境が厳しくなり苦労をして経営をしていると、恥ずかしい話だが他人にやっかみを感じることがある。景気が良くて経営が順風満帆の時は何も感じなかったのに。
官庁へ出向いた時、殆ど利用されていない大きな駐車場と大きな建物に疑問を感じた。丁度凍えるような日だったが、室内は空調が完備されており、彼らは広々としたオフィスにワイシャツ姿でゆったりとした様子でお茶でも飲みながら机に向かっている。
こちらは証明書を発行してもらい、なにがしかの事務手続き料を支払い、ありがとうございましたとお礼を言って退去する。
何か変だ？ 我々が汗水たらして稼いだ中から税金を納め、彼らはそれらを使い豪勢な事務棟を建設し、我々の事務所より数段良い快適な環境の中、我々が出向きありがとうございましたと言われる仕事をしている。
こちらの資料が不十分であったり、印鑑が押されていなかったり、その印鑑をもってこなかったときは、慇懃な口調で鬼の首を取ったがごとく絶対に例外を許さない。
我々が国家や地方自治体の経営を官僚に委ね、その努力に感謝し尊敬する心はどこへ行ったのか？彼らが自分たちの資金でビジネスとしてこのような事務処理事業をやっているならば納得はできるのだが、その資本と運転資金源が我々の財布から出ているところに公共のための事業を管理監督する首長の影響は大きい。
