markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

鄭社長

3年前、鄭社長が浙江省の南昌の郊外で段ボール工場を始めて1年ぐらいした時、激励と炭素繊維による水質改善の提案をするため現地へ飛んだ。
それまで段ボール箱の工場(主に日系企業の家電製品の段ボール箱)とその端材を活用したパルプモールド工場(主にスターバックスのコーヒートレイ)、事務所用のミネラルウォーター会社と電気部品製造工場を2件もっていた若手中国経営者であった。そして英語、日本語と中国語を操りアメリカと台湾そして日本と中国のお客をもっていた。
奥さんは上海株や別荘を転売し小金を稼いでいたが、彼は会社を興すほうが収益率は高いと読んでいた。そして国営の膨大な敷地のある段ボール工場を購入し、当時環境問題が厳しくなるところをアメリカの技術を購入し工場外へ汚水を流さない工場づくりに腐心していた。
現地は竹の産地でお金持ちが多く町は潤っていた。その端材の竹を無償で入手し、藁と一緒に原料として使用していた。公開株にして儲けようと台湾系アメリカ人と組んでいた。
しかし、今回の訪中で彼の消息を聞いた。段ボール工場の株を手放し、その他すべての会社を撤退し今はペーパーナプキンの工場をやっているとのこと。周りは「彼は手広くやりすぎて失敗した」との意見。
しかし素人が段ボール工場に寝泊まりして、工場運営に努力していた彼の姿を私は見ている。いつかまた復活する彼に期待をする。