markdadaoの日記

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時代の変化に先駆けた治水対策を

東南アジアでは、道路が冠水することは良くある。それはゴミなどが道端の排水溝につまり、水がはけない事も要因だが。日本では以前と比べ桁違いの降水量により、道路上の排水能力をオーバーし冠水する。

また、河川の勾配のゆるい平地では何日も水が引かず、これまた衛生上好ましくない。数年前のタイの大洪水は記憶に新しいだろう。

日本人は経験が少ないと思うが、冠水した道路を裸足で歩くと、汚物や動物の死骸により、もし足に切り傷でもあれば細菌感染し大事にいたるそうだ。それは以前、フィリピンで台風被害の救助で現地を訪れた際、注意された内容の一つである。

東南アジアは日本の夏より暑いという概念は、ここ10数年来逆転している。そして、今月訪問したフィリピンでは最高気温は30℃にはならなかった。が、夜半に帰国した日本は35℃超えの蒸し暑さで閉口した。

地球の異常気象により、日本は東南アジア化しており、認識を新たに治水対策を講じないと、健康被害や生命の危険にさらされるだろう。

財務官僚の「財政の健全化」を理由に消費税の増税や緊縮財政という呪縛を解き、政治家は危機感を持ち、優先課題を過去に例のないほどの規模のインフラ整備に当てる事をすべきだろう。インフラ投資は長期デフレからの脱出という相乗効果ももたらすだろう。そしてインフラは未来への投資であるから、建設国債発行は負の遺産とはならない。

台風15号の影響を受けた千葉の状況は、いつどこで起きてもおかしくない。電気、水道、通信、交通の遮断はすべての産業の停滞と、そこに住む人たちの不便と不安をもたらす。対処療法だけでは、私達は国に守られているという意識が薄れる。

時代の変化はこの歳になると感じられる。子供の頃と現在では夏の暑さが違う。異常な集中豪雨も以前はなかった。ボーダレスなネット環境や携帯電話もなかった。日本のアメリカ一辺倒な国際政治戦略もロシアや中国、ヨーロッパ、アフリカなどへ多様化している。経済もマイナス金利や長期化するデフレの経験もなかった。昔はテレビで数えるほどしかいなかった年寄りの歌手も、今は元気で60歳を超えたミュージシャンはざらにいる。

キリがないのでこの話はやめるが、絶対に時代は変化している。次世代を想像し、政治家や官僚は早く暫定的ではない治水対策や経済政策を講じてほしい。