markdadaoの日記

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力は正義か?

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今日のニュースでは北朝鮮が水爆実験を行ったことを告げている。原子爆弾の100倍の威力だそうだ。背景については各コメンテーターや評論家が分析をしている。

最近では中国が南沙諸島にある人工島の滑走路からテスト飛行をして、制空権を確保しようとしている。また、尖閣諸島の接続水域(領海に接する44Km以内)に中国の武装船が侵入したとの報道もある。

中東ではイランとサウジの国交断絶があり、両国とも拳をあげ、仲介国なしでは収まりそうもない。トルコ軍とロシア戦闘機撃墜による両国間の断絶もあり、世界中で争いの火種が尽きない。

中国と韓国は急速に親密な外交を展開し、北朝鮮はアメリカと何らかの手を組まないと地政バランスが取れなくなるのでは。しかし、喧嘩腰で取引をするのは稚拙すぎる。腕白坊主が好きな女の子にちょっかいをかけるのとは、訳が違う。

近代戦は制空権の確保が優先されるので、南沙諸島周辺国の防衛力に対し、中国が空を抑えるのは時間の問題かな。しかし、日本の航空自衛隊の力を知っている中国は、尖閣諸島にはミグ戦闘機を飛ばさず、中国海軍の武装船でジャブを打って様子を見ているような感じだ。

「『坂の上の雲』の人物列伝」のエピローグに、参考になることが書かれている。例えば「力の裏付けのない外交は無力か?」「力は正義か?」の問いに対し、米内光政の戒めがある。それは「力は正義の後ろ盾となるものであって、力即正義ではなく、また、そうあってはならない」と。

ここは難しいのだが、自衛隊の軍備を増強し、国会では安保法案を可決し「日本の力」を誇示することは外交上必要。ただ、それが正義であるとして戦いを是認してはならない。日本の政治家やその関係者は、したたかな外交戦略をもってしても平和を維持してほしいな。民間ベースでは、海外渡航や経済・観光などによる交際交流を行っているが、残念なことに「国家には『国益』しかないのが現実だ」とも書かれている。