markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

Fender Bassの話あれこれ

友人A君が私のFender Jazz Baseをチューンナップしてくれた。ベースギターの話をしながら、解体しネック調整し新しい弦に張り直してくれた。

Fenderは誰でも簡単にベースが弾けるフレット付きPrecision Bassを1950年代に出した。ちょうどその頃、ギブソンも同様なベースや、セミアコのベースも出している。
1960年代にFender Jazz Bassを出したが、当初はボディーがアルダー材で軽かったが、途中重たいアッシュ材も使われるようになった。ライト・アッシュ材という軽いものもある。チョッパー奏法で有名なマーカス・ミラーはその重たいアッシュ材が好みである。
その頃のベースはミュートが付いており、ウッドベースの音を再現したかったのだろう。そしてミュートを取ると、エレキギターと同じだと思われていた。ブリッジも当初は金具をL字型に曲げた簡単なもので、弦卷きのペグも丸かった。その後ブリッジは鋳物のように重厚になり、ペグもバタフライタイプとなる。
因にポール・マッカートニーやジミー・ヘンドリックスは左でも右でも弾くことが出来た。ポールと子供の頃からバンドをやっていたジョン・レノンもお互いが交換して弾いていたので左右どちらでも弾けた。そして1960年頃のポールはミュートが付いたベースを使っていた。そのポールはフェンダーのプレシジョンもギブソンのセミアコも買えなかったので、ドイツ公演に行ったときバイオリン型で有名なヘフナーを買った。ジョージ・ハリソンフェンダーストラトテレキャスターを買いに行ったが売り切れだったので、中古のグレッチを購入した。

因に私のFender Jazz Bassは重いアッシュ材で、バンドをやっている頃は椅子に腰掛けて弾いていた。A君は「ベースをチューンナップしたのだから、たまには音を出してください」と言う。昨日のビッグバンドでもエレキベースを使っている人が半数おり、興味が湧いてきたのだが、現在の趣味の何かを捨てないと時間がなくてとても出来ない。
写真は20代の頃から使っていた、Voiceの真空管ベースアンプ。うちが作った電源トランスと出力トランスが内蔵され、岩瀬電子の岩瀬社長がヘッドを作った代物。岩瀬電子はVoiceブランドでギターやアンプを作っていた。パープルシャドウズもこのギターやアンプを使っていた。戦時中から友人関係にあった父と岩瀬社長の縁で、学生時代私はここでしばらくアルバイトをやっていた。あの頃は岩瀬社長も儲かっていて、神奈川に別荘を買ってたな。去年も新宿にいる岩瀬社長に電話したら、近隣のお付き合いで忙しそうだった。
うちトランス事業 - 変圧器・トランス・フィルムのアテネ電機