地下鉄大江戸線の大門駅から地上に出て、ＪＲ浜松町の改札口へ向かう路上で、財布から小銭をばらまいてしまった。半径３ｍ程度に転がってしまった硬貨の行方を見て、回収できないと諦めた。
何と一人づつ2人の見知らぬ人たちが、その硬貨を拾い始め私に手渡すではないか？お礼も満足にできないうちに立ち去ってしまった。札束がばらまかれたのではないから、との意見もあるだろうが、日本はなかなかのものであると関心をする。
落語の三方一両損ではないが、「懐に居づらくなって出てった金だから、自分のじゃない」と言いきれない自分のあさましさが現れる。
友人でお金持ちがいる。友達だから、「消費税は負けとくよ」というと喜ぶのだが、逆の場合は消費税分も負けず手を出して要求する。自分で撒いたお金は回収しようとするが、彼ほどはお金に執着心がないので、お金持ちになれない。
お金持ちはそのお金が居心地がいいので多く滞留し、貧乏人はお金が居づらくなるので、出て行くのかな。
