markdadaoの日記

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商用電源

以前、通産省が商用電源(交流電圧)の200V化と直流電源を家庭に供給する案が出たが、たちぎれとなった。

不況から好況への経済構造改革は、新ビジネスの基盤を作るインフラへの投資を推し進めることで長期的な発展を促す。反して車のエコ減税等は市場の前倒しでしかない。または経済の延命策でしかない。現に車業界は減税後、2割の減少を覚悟している。
将来を展望するとパソコンの電源、携帯電話の電源供給は更に増加すると誰しもが考える。だから直流電源は必要なのである。カルフォルニア地球温暖化対策法では、それらに使用する直流電源が増加し温暖化を促進すると懸念し、エネルギー効率を高める施策が打ち出された。従って各人がACアダプターを持つのではなく、直流プラグから供給を受けたほうが効率的である。まして太陽エネルギーなどは直流にして蓄電されるのだから、そこから引き出す方法を工夫したほうが効率的である。ましてやこれからプラグイン電気自動車の充電が増加するはずだ。

200Vが供給されれば例えば同じ明るさの電球も100Vと比べ半分の入力電流で済むので、理論的には電気代も半値近くになる。冷蔵庫、洗濯機、掃除機の各モーターも同じ事である。更に電圧を上げることで送電損失も少なくなるので良いことが多い。
当時の通産官僚の先見性のあるアイデアが、何故実現できなかった解からない。戸外までは200Vが来ているのだが、各住宅の配線が対応できていなかったとも聞く。しかしそれを実施することで、ニューディール政策による経済の活性化が図れるのではないか。

世界で一番低い商用電源電圧は100Vで日本だけである。また200Vという電圧供給も世界にはない。アメリカ等が120V、ヨーロッパ、アフリカ、中国等が220、230、240V電圧。従って200V系として230VがBetterだと思う。
ただ、日本のACプラグの歯の先に丸い穴が開いており、抜け防止のストッパーとして合理的にできているのでこれは残した方が良い。
周波数に関しては東日本の50サイクルと西日本の60サイクルであり、世界でもこのような2つの周波数があることは珍しいが、現状大きな不便もないので統一はしないだろう。