グアムのCamacho知事(左図)が日本政府と鳩山首相あてに10日の月曜日に連絡をしてアポイントメントをとっていたが、会う約束が出来ず昨日来日をキャンセルした。
現鳩山首相の後を継いだ議員連盟会長の川内博史(鹿児島1区)等6人がCamcho知事と打ち合わせをしてきてのスケジュールだったのだが。当時自民党と米国政府での沖縄海軍(海兵隊)グアム移設を取り決めた2006年のスケジュールにのっとった海兵隊8,000人とその家族9,000人の費用の打ち合わせが主であった。(Pacific Dairy Newsより引用)
移転総費用102,7億ドルのうち日本負担60億ドルと決まっていたが、昨年与党になった民社党は当時再見積もりをすると言っていた。
戦略的に地政学で判断すると、北朝鮮へは横須賀米空軍基地、アラスカ州とグアム州の空軍で攻撃が可能とのこと。中国に対しては櫻井良子先生の話では米中ですでに太平洋を東西半分づつにする覇権構想が出来ているのでは。それが証拠にすでに中国海軍は2隻の潜水艦と8隻の戦艦を含む艦艇が沖縄と宮古島との間の国際水域を通過し、太平洋海域の戦略目標に向け航行しており、沖縄海兵隊と日本の海上自衛隊の存在感はなくなっている。
アメリカは軍隊へのコスト低減と海、空軍の戦闘能力の向上に伴い、前線をグアムまで後退させると考える。フィリピンのスービック、クラーク基地の撤退も同じ理由だろう。沖縄の基地を完全撤退するのではないが、台湾は国防上深刻であろう。
グアム知事はロードマップ通り動いている。費用負担に関し政府は論議を向けていない。鳩山政権は基地移転を急いでいないので、沖縄、徳之島そして本土にも飛び火した県外移設、国外移設が世論になる。
上手くはないが鳩山首相官邸の戦術通り、定価通りのグアムへの移転となろう。