2ヶ月程前、頻繁にめまいがするため耳鼻科で診てもらった。原因が特定できないとのこと、消去法で原因を抽出するため小脳をMRIで調べてみた。結果は「特に異常はない」とのこと、ついでに先生の所見として「隙間が少なく、年齢より若い脳」と。
因みに、翌日から早朝散歩をすることで、めまいが治った。
加齢により身体のパーツは劣化するが「脳」だけは死ぬまで成長する可能性があると知り、興味があり、瀧靖之著による「生涯健康脳」を読んでみた。
冒頭、「見た目と脳は一致している」として、年を取っていてもおしゃれで若々しいと、脳もそのような状況である。
脳と認知症のことが書かれており、認知症を普通の病気としてとらえず、本人も周囲も隠す傾向があり、改善が遅れると言う。その認知症の原因物質は睡眠によっって洗い流される可能性があるとのこと。更に認知症のケアの手法として「ユマニチュード」がある。優しくされることで脳のストレスホルモンが減り、「人間らしくありたい」という姿を取り戻す。
日々の生活で脳を活性化する方法が書かれている。
- 1日30分歩く有酸素運動が脳に最も良いことという。さらに「デュアルタスク」(ながら作業)として頭を使いながら歩くことが良い。また7時間程度の睡眠を推奨している。これは寝ることで脳のメンテナンスをするということのようだ。
- 脳を萎縮させる飲酒はなるべく控える。
- 特に男性の肥満(内臓脂肪型肥満)は脳の大敵である。BMI値を管理する必要がある。糖尿病・動脈硬化・高血圧は認知症のリスクをあげるため、治療をすること。
- ストレスは海馬を萎縮させるためコントロールすること。
- 知的好奇心が脳を活性化させる。
- ドーパミンを発生させるため楽しい、嬉しいなど感情を豊かにすることで脳を元気にさせる。
- 人との交流によりコミュニケーションをすることで、認知症の予防となる。
- 音楽を聴き、または演奏することで脳の「報酬系」を刺激するため脳が活性化する。
この本を読んで、関心事が3つありました。
- 経営者や社会的に地位の高い人、また芸術家は仕事によるストレスが一般よりも多くなるが、「コントロール・アビリティー」(自分をコントロールできる力)があるため認知症になりにくい。
- 記憶や脳の中枢を担う海馬だけは、いくつになっても神経細胞が新しく生まれ、海馬の体積を増やすことが、10数年前にわかった。
- 脳梗塞で倒れた長嶋茂雄さんは、普通の人には耐えられないようなリハビリのおかげで復活した。「本人があきらめないと、脳もあきらめない」
生涯健康脳 こんなカンタンなことで 脳は一生、健康でいられる! (いきいき健康シリーズ)
- 作者: 瀧 靖之,Hanna
- 出版社/メーカー: ソレイユ出版
- 発売日: 2015/06/23
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