markdadaoの日記

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平衡感覚

内村航平は体操の演技で回転中、天地がわかるので着地ミスが少ないと言われている。それは体操一家という環境と、幼少時代からトランポリンで経験を積んだ天才のなせる技で、競技結果が証明している。

私など、でんぐり返しをしただけで天地がひっくり返る。森光子は高齢になってもステージででんぐり返しをしていたので、多分この程度までは慣れではないかと思う。
内村航平の着地は天才というよりも、猫に近い感覚をもっているのではないだろうか?花王の「猫の不思議サイエンス」より以下のように抜粋しますと、

内耳には平衡感覚をつかさどる三半規管とともに、リンパ液のつまった「前庭」があります。猫が高いところから飛び降りたり、落ちたりすると、その液体への刺激によって、脳に三半規管の平衡状態が伝えられます。同様に、目のなかの水晶体に加えられる刺激によって、自分の頭の位置が脳に伝えられます。これらの情報によって、猫はすばやく頭の位置を修正し、それにともなって、からだも上体から向きを変えていき、足から地面に着地することができるのです。

 と記載されています。

今日知ったのですが、「アップルはiPhoneが落下時に回転して着地時に本体を守る特許を取得した」とのこと。落下を検知して地面に当たる位置を予測し、内蔵モーターでiPhoneの衝撃の少ない背面で着地できるようにコントロールするようだ。

これは、まさに猫の平衡感覚を科学で解決する方策であろう。これで液晶の破損を回避できるため、デザインの限界が広がる。楽しみである。