markdadaoの日記

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潮目が変わる

不動産屋さんから聞いた話しだが、賃貸物件の需給バランスは現在借り手市場となっているそうだ。平均約2割を超える空室率で、立地が悪く高い家賃では借り手が出て行く。約20年前のインフレ時代、相続税対策や資産活用を目的にアパート等を建てる人が多かった。しかし、今ではその資産の活用が上手く行かず、逆に足を引っ張ることになる。

円ドルの為替では、2012年の夏以降1ドル80円台から反転し、今は120円前後の円安となる。当時は円高に苦しむ企業が海外へ工場を出し、為替差損を軽減していた。しかし、今では組み立てラインを国内へ戻す企業が出てきた。このような経済環境の変化に、ただ手をこまねいて対策を打たなければ、時代の波にもまれてしまう。

現在の120円は安すぎると言っても、2007年半ばのレベルに戻っただけである。この7,8年間だけが円高だったのだが、渦中にいると、当時の円高はいつまで続くのか読めなかった。40年前アメリカへ行った時は1ドル360円であり、今日の120円はとてつもない円高なのだが。

その時代を生きてきて、潮目の変わりを事前察知することは、なかなか難しかったと過去を振り返る。そしてこれからも判断するのは難しいと思う。しかし、その時代の潮目を作るのは、自分たち人間でありその欲望である。まったく不思議なものだ。