markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

Aeta族に会えた

朝8時に姉妹クラブの同期パスト会長らが出迎えに来る。朝のラッシュアワーとは逆方向の街中を抜け、ノース高速道路に入る。9時ごろサービスエリアで他のメンバーと待ち合わせする。彼らはここで朝食を摂る。10時半ごろインターを降り、そのすぐそばの大きなショッピングセンター駐車場で、地元ロータリアンが用意したジープを待つ。11時ごろピナツボ火山そばのアンヘルスを通過。この辺りは火山灰と一緒に噴き出した岩や砂を集めて建築用ブロックを作る工場が多くある。バラス道で山を下るアエタの子供達に会う。道が一部崩れており、雨が降れば四輪駆動でないと行けない。12時前にようやく現地へ到着。
黄色く外壁を塗られた学校があった。「選挙が近くなったので、ペンキが塗られたり椅子が入った」とロータリアンは立候補者の皮肉を言う。お昼休みなのに多くの子供達の出迎えを受ける。写真と同じ真っ黒で髪が硬くカールしている。そして殆どが裸足。一人バク転が得意で、私の前で何度もやって見せる。はにかむ子もいたが、カメラを向けるとみんな集まる。地元ロータリアンがビーチサンダルをたくさん用意してきた。全校で260人の生徒がいる。長(おさ)の奥さんや大人たちも顔を出してくる。教育がゆき届いてないので英語が通じない。地元ロータリアンに通訳してもらう。
校舎の周囲を歩いて見る。教室で二人の女の子が一心不乱で鉛筆を動かしている。この地域で初めて高等教育をパスした生徒を讃える看板があった。できる子なので、誰かがスポンサーしたと書かれている。不思議と水の施設がない。水道も排水もトイレも見当たらない。衛生環境が悪いと地元ロータリアンが言っていた。
地元ロータリアンはビーチサンダルの他にミニ図書館用に古本を持ってきたが、内容をみると専門書が多くあの子達にはとても役立たない。ロータリアンも人に頼んだようで、中身を見て苦笑する。
やはりここでも飲める水が必要だ。