炭素繊維を活用した水質改善を発見した群馬高専の小島特命教授のラボを訪問。以前の部屋から南向きの日当たりの良い部屋へ移られていた。
丹生湖の撒き餌や農業排水による湖の富栄養化を抑制し、生態系を守る活動の象徴として炭素繊維があり、それを敷設する作業を通じて参加者へ環境の保護を訴えてきたつもりであった。
4年目を迎え、私達富岡中央ロータリークラブの「丹生湖における水質改善事業」の計画についてこのまま同じことを続けるのに、何か気持ちの上でしっくりいかなかった。そこで突然の訪問となったわけである。
それに符合するかのように、先生がアルミ製の鞄を机に広げ、中からモニター付きの水中カメラを取りだした。そして、水中にカメラを固定し、陸地から炭素繊維の周辺を泳ぎ回る魚を観察することを提案された。
浜名湖の奥にある猪鼻湖で水中撮影を試みようとしたのだが、海水の為微生物などが多量に付着し、機材が使えなくなるとのこと。しかし、丹生湖は淡水でそのような問題は発生しない。前回先生が丹生湖の調査に見えた時、おもちゃのような水中カメラではあったが、リアルタイムの動画を見たたときの感激が思い出される。
岸辺から炭素繊維のいかだを見ているのと比べ、水中カメラを通して見ることが出来れば、インパクトは数段に違う。「その動画をPCに取りこみ、世界中からこの動画を見ることが出来れば素晴らしい」と先生は言う。さすがに見ることがテーマだけに、目からうろこが取れたようだった。(ダジャレ失礼)
今年の社会奉仕事業は水中をモニターし、一地方都市のロータリークラブが全世界に「炭素繊維による水質改善事業と環境維持」を発信することとしたい。クラブに持ち帰って皆と話し合いたい。これは社会奉仕活動と同時にロータリークラブの公共イメージのアップにもつながる。
このCCDカメラのセットは約5万円とのことで、私達の予算でも始めることが出来る。水中のカメラとライトを固定し、その動画データーを管理棟へ無線で飛ばしモニター管理する。できれば水中と水面に熱電対の温度センサーもセットできれば、年間を通じて炭素繊維に付着する魚卵や、周回する魚と温度変化によるデーターを作ることが出来る。