メールと電話で話を進めるのだが、デザインのことになると国の文化が違うのでニュアンスが一致しない。そこで急ではあったが、ソウルへ行く事になった。
隣国の韓国であっても微妙に違う。例えば機内食で、日本の航空会社ではキムチを決して出さないだろう。韓国人はキムチやコチジャンが出ることが当たり前の様である。以前韓国の航空会社でアメリカへ行く時、韓国人が当然のように機内アテンダンスにコチジャンのチューブ入りを要求していたのを思い出す。ついでに私にも出してくれた。どうも私の人相が韓国系で、さっきも入国カードを自国民用のを渡された。
羽田発で東京湾上をUターンする際、地上の灯りがとても綺麗だったので写真を何枚か撮った。しかしもう今は全くの闇夜である。
機内ビデオを観るのだが、全て字幕は中国語。吹き替えは英語、韓国語、日本語、中国語などあるのだが、中国語は国内でも発音が違うので字幕は止むを得ないのだろうな。ハリウッド映画は英語でなきゃまずいだろう。しかし中国語の字幕は雰囲気が出ない。以前流行ったグリーンホーネットを観るのだが途中で止めて、ジェラルド・ウィルソンのLegacyのアルバムを聴きながらブログを書く。私のイヤフォーンはプラグが2端子で、ノイズキャンセラーがあり、機内にあるオープンタイプのそれとは比較にならない程音質が良い。しかし機長の機内アナウンスが大き過ぎて、機内のスピーカーとイヤフォーンの音声が微妙にずれてエコーがきいているように聞こえる。
前席の2人のアメリカ人の右側は猛烈な勢いでメールをタイプしている。左側の毛の薄いおじさんは椅子を目一杯倒して寝始めている。10年前は韓国と輸出入をしており、良く金浦空港へ飛んだ。当時は男性客が多かったが、この便は若い女性が多く目立つ。
夜便だったので、会社は2時過ぎまでいられた。そして後30分もすれば着くのだろう。11時に取引先が迎えに来てもらう事になっているのだが、空が空いているので早く着きそうだ。
最近はお尻の筋肉が衰えて、2時間のフライトでも痛くてしょうがない。降下を始めたので、今度は耳が痛い。鼻を摘まんで空気抜きをする。ソウルの灯火も日本と同じに輝いている。