第19回源流セミナーが尼崎の都ホテルで開催される。高崎駅で前橋RCの本田さんと待ち合わせし、同行させてもらう。
高崎ー東京間は自由席で隣席が取れたのだが、東京駅からはそれぞれ2車両離れて指定席を取ってあった。しかし幸いな事に私の隣席は乗り遅れたのか新大阪まで空いており、そのまま話を続ける事が出来た。おかげでロータリー研修プログラムから東日本大震災復興支援まで話が及んだ。
ガバナーノミニーへの経緯も聞く事が出来た。我が地区にとって知識・見識・胆識の三拍子揃ったリーダーが輩出される。地区内随一、ロータリー知識を広く持ち合わせ、未来を見据えた判断による見識の高さ、そして問題があれば堂々と意見を具申する胆識がある。
JR尼崎駅からタクシーで10分もかからない本日の会場があった。2日前に会計の浅田さんへエントリーが可能か確認電話をしたのだが、名札と名簿が既に用意されていた。急いで修正追加されたかと思い、恐縮。懇親会の席上、浅田さんへ源流の会員申し込みを行い、その場でiPad2からネット登録。源流の会員となる。
セミナーの内容については源流セミナーアーカイブで紹介されると思うので、質疑応答の活発な意見交換を紹介する。討議の多くは東日本大震災のロータリー義援金についてであった。
集まった義援金のうち約8億円をガバナー会で被災地の高校、大学生へ奨学金として5年計画支給すると言うものである。被災クラブへの見舞金は当初の1.5億円で終了。ロータリーで集めた資金はロータリーには使わないという慣習によるとのこと。
私が被災クラブの話を直接聞くと、奉仕活動よりそれぞれの企業の立て直しで精一杯でありことを知る。仲間が困っている時だから、私達は見舞金として拠出したのだが、その気持ちがガバナー会には通じなかったのか。
「ガバナー会そのものは懇親が主であり、皆から集めた資金の采配を下す機関ではない」と、断言する意見もある。またある地区では拠出した資金を戻したとのこと。その資金を特定地区へ渡したり、ロータリー財団へ拠出しマッチンググラントで資金を倍にしたりする。
「特定地区へ渡すと、公平に義援金がゆき渡らない」と懸念する意見もあるが、時間が経過し何もしないより助けられるところから早く手を差し伸べる国際奉仕のケースを理解して欲しい。
困っている仲間を置き去りに、大義である社会奉仕として奨学金を現在の8億円から20億円総額を5年計画で実施するのは如何なものか?中国の古典で親の悪事を訴えた息子を、報奨せず親子の絆を諭した話を思い出した。例えが良くないかもしれないが、身内に手を差し伸べず、任務を遂行するその人間性に共感は持てない。
この1年はロータリアンを支え、翌年は行政の救いの手から漏れた人達に手を差し伸べたることは出来ないものか?