markdadaoの日記

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事務所の固定化

ロータリークラブは60クラブ以上、または2100名以上の会員を擁する単位を地区として推奨している。
私たちは群馬県内47クラブの構成をもって2840地区と称している。その47クラブから国際ロータリーの役員としてガバナーが選出され、各クラブはそのガバナーの管理下に置かれる。そしてガバナーは各クラブの管理、指導を行うため組織を構成しスタッフとして幹事、副幹事、委員長等を置く。
ロータリーは単年度制のため、経験未熟なスタッフで始めなければならない。そして毎年新規の事務局員を雇い、新規の事務什器備品をそろえ、新規の事務所を構えることになる。
これらを是正するためにガバナー事務所の固定化の声が毎年出てくる。しかしほとんどの会員は総論賛成、各論反対のようである。なぜなら地区としては合理化できるので賛成だが、自分がスタッフならば遠いところの事務所では不便なので反対なのである。確かに群馬県内でも端から端まで車で移動するならば2,3時間はかかる。
日本は34の地区があり、14か所の約4割がガバナー事務所を固定化している。ガバナーの自宅から事務所まで、もっとも遠方では車で1時間半かかる。特にガバナーの出身クラブであるスタッフ、幹事らは移動時間に対し抵抗を感じるのは当然であろう。
そこで発想を変えて仕組みを再考してみたらどうだろう。
幹事らスタッフは担当委員会をもち専門知識を必要とするため、地区内から広く自薦他薦で選抜する。それを所属クラブの会長が身元保証をする。事務局員も専門知識と経験を備えた方を雇う。ただし契約期間を3年に限り悪弊を防止する。また副幹事も半数を3年ごとに切り替え多くの人に機会を与えつつ専門知識を確保する。
この専門知識と経験による運営管理をベースに、ガバナー候補者はどんなに小さなクラブからでも人物本位で自薦他薦出来る。ただし推薦者を例えば20名以上等の担保を検討しなければならないが。
この結果、ロータリーの夢と強いリーダーシップをもち、徳のある人格者であれば出身クラブを問わず人材が登用できることになる。そして最強の事務方により、各セミナーなどの目的を達成する工夫に時間を割くことが出来るようになる。
この仕組みを水平展開し、地区委員会もガバナー及び国際ロータリーの方針により必要とされる委員会とその業務分掌を明確にし、各クラブへ委員長及び委員を公募し自薦他薦をもって選抜する。
ガバナー補佐も年功序列や各クラブ間の持ち回りでなく、ガバナーに匹敵するロータリーの理解者で人格者を自薦他薦し選抜する。
当地区も江戸幕府が瓦解し新しい明治政府を建設する時代のように、人を大事にして慣習に縛られず、進取果敢にして原点であるThe ideal of serviceを尊重し、ガバナー事務所の固定化と同時にシステムの改善を期待する。