フィリピンのセブ島にあるストリートチルドレンを支援するNPO法人の「イロイ・メモリアル・スカラーシップ」がある。
このNPOへ10年間、毎年自宅を解放しバザーを開きその収益を、また不要になった衣服やお菓子を現地へ送付している人がいる。今年も6月11日の日曜日に開催された。梅雨の中休みで天候に恵まれ、暑いくらいの日差しの中庭にも人が多く集まった。
本人は一般の主婦でパート勤めをしており、数年前には1週間の有給を取り、現場を訪れ、ストリートチルドレンの実態やその施設に宿泊している。これこそ民間の国際貢献であるが、なかなかマネのできる事ではない。
シリアで戦争被害に遭う子供達や、世界では多くの悲劇が生まれている。しかし全てに手を差し伸べるのは不可能である。我々としてやれる事は、個人の縁を頼りに支援を行い、それを広報し一人でも多くの賛同者を得る事だろう。たとえほんの一部ではあっても、助かる子はいるのだから。そしてこのような善行を続けている人にも、スポットの光を当てたい。
ロータリークラブやライオンズクラブでも国際貢献をおこなっているのだが、この人は給与のなかから全て自腹でやっている。しかし、10年経って体力や気力の低下により継続は難しくなってきている。このような市民レベルの国際貢献に、各クラブが支援できないものか?
当時10歳の子は、もうすでに成人になって社会に羽ばたいているのかな?