markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

あと2分だ!

「あと2分だ!」急な真夏日で、陽射しを避けながらバスを待つ私に声が。振り返ると丸いメガネをかけた、20代そこそこの女の子。屈託のない笑顔と声の大きさで圧倒される。「元気だね」と応え、イントネーションがチョット違うのと、目が澄んでいるのでアジアの人かと思った。
間が開いて、「私、障がい者です。」「あ、そうなの?」「それと少しテンカンがあるんです。」「じゃ、気をつけないとね。」「この間、電車に乗っていて倒れたんです。」
予定通りバスが来た。ビッグサイトへ就活の為のインターンシップの合同説明会へ行くと言う。そして都営交通の折りたたまれた地図を見ながら、「もっと都営交通があればいいんだけど」と言う。(freeだから)
そのうち、向こう側の席の1、2歳の子が泣き始める。心配そうに覗き込み、その目で私を見る。「顔が変わらないですね?」「赤ちゃんは泣くのが仕事ですから」。彼女は納得する様に「仕事ですから」と繰り返す。「頑張ってね」と私は言って下車した。
実は「頑張ってね」はプレッシャーになるかもしれないので、他の言葉を探していた。意外とないものだ。しかし、社会にいて周りが言う、一般的な聞き慣れた言葉が良いだろうということにたどり着いた。