markdadaoの日記

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最近のロータリーについて 江崎柳節RID2760PDG

源流の会にて基調講演を江崎柳節PDGが下記の通り行われた。

ロータリアンを魅了する最近の変化について下記4つがある。
1.ロータリアンの変化としてrenovationがある。
2.ロータリアンの奉仕力はロータリアンのプライドに通じる。
3.ロータリアンの研修は、人生の成功と幸福をもたらす。
4.ロータリアンの価値観は自己の明確化となりえる。

ロータリアンの会員増減は世界では横ばいであるが、日本では1996年から毎年500人レベルで減少してきている。退会者は、在籍年数や年齢とは関わらない。アメリカもこの事態を懸念している。各世代間に及ぶ会員の訴求に応えた情報提供、研修、意欲喚起こそ喫緊の急務である。

ロータリアンが退会を考えるトップ3は以下の通り。
1.クラブの指導性の弱さ。
2.クラブのあり方に魅力を感じない。
3.クラブに奉仕プロジェクトがない。

1972年のローマクラブによる「人類の危機」レポートでは、「人類が今後、大きな変革もなくこのまま”成長”を行っていくならば、2100年までに社会は必ず悲劇的な破局を迎える。」と言っている。

ロータリーの理念と実践において、理念は変えてはならないものである。奉仕の哲学はService Abouve Selfであり、実践的な倫理原則はHe Profits Most, Who Serves Bestである。そして変えなければならない実践とは、奉仕活動の実践、クラブの管理運営、そして新しい対応の試みに挑戦することである。
変わるために提供されている手法とは、クラブ管理運営、奉仕プロジェクト、財団・米山のプログラムの参加と支援、広報、そしてクラブ管理全体が支える増強である。

世界のロータリアン会員は増加傾向であるが、日本では毎年500人規模で減少しているところに日本のロータリークラブの危機を感じる。私自身は本業に大きな問題が生じなければ、今のところ辞めたいと思うことはないのだが。
退会理由のトップ3は全て受身の内容である。子供の社会でも受け身では楽しいことは少ない。自分たちでつかんでこなければ楽しさ多く得られない。
クラブに指導性が欠如していれば、外へ出て(他クラブや地区)たくさんの素晴らしい人に巡り合える。逆にそこから、自クラブの素晴らしい人を発見する目を養うことが出来た。
自分はクラブの一員であり一構成員だから、縁があって集った同じクラブの仲間たちと一緒に、クラブのあり方や楽しさを作るという考えであり、今もそうやっている。
ロータリーは奉仕する団体だから、自分たちで奉仕プロジェクトを企画立案し実践するため、海外へ出かけ姉妹クラブを作り、共同奉仕プロジェクトをやってきた。昨年からは東日本震災被災地へ皆で出向き、「私達は何をすべきか」の第一歩を踏み出した。会員の中で何かをやりたいというエネルギーを尊重し、支援することで「(世界遺産登録に向けて)官営富岡製糸場をテーマにした紙芝居」の特別委員会を作り、現在はNPOに移管し進行している。そのほか「炭素繊維を活用した水質改善実験」も行っている。だから奉仕プロジェクトが無いクラブがあるということに信じられない。
問題は能動的な会員をどうやって作るかが大事ではないか? そのための環境づくりとして、人の為に役立ちたいと思う老若男女、誰でも気軽に入会できる、本音のクラブシステムに作り替える。そしてRLIを活用し、ロータリーを考える習慣を作り、自己研さんする会員を増やすことであろう。自分の意見をもち、行動する会員が増えれば、組織は活性化する。