markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

南園義一元RI理事講演「より良きロータリー生活を送る為に」 その3

  • 世界に約120万人、34,000のクラブがあり、日本では約10万人いた会員が現在9万人を切った。世界の平均年齢は60代であり、これを50代に引き下げる戦略が必要である。ロータリーの崇高な目的が生かされていない。従って若い世代にどうやってロータリーに参加してもらうかが大きな課題である。特にロータリー用語は古代的でわからないという意見もある。たとえば「メイキャップ」という言葉が独善的であり、若い人たちや女性に解りやすい表現を検討することも必要である。
  • 20年〜50年後のロータリーを考えるRIの委員会で「これからはアジアが焦点となる」と言われている。インドでは30万を超える会員が拡大され、韓国、台湾も拡大中である。これは若者や女性の新会員が増えていることに起因される。日本ではこれら若者や女性の入会者が少ない。会員減少の対策として、世代間のギャップ(それぞれの価値観)をどうマッチさせるかの努力が必要である。要は若い人たちを仲間にすることである。
  • 現在のロータリーは激変期を迎えている。ロータリーの歴史を4半世紀毎に見ることが出来る。1900〜1925年はロータリーの草創期であり組織作りであった。1926〜1950年はロータリーの衰退期であったが、根底には人道主義があり次の時代その後のベースが作られていた。1951〜1975年はロータリー活動が外へ向き始めた。1976〜2000年は国際協調とロータリー活動の多様化がある。たとえばフィリピンで始まった3Hプログラムのポリオ撲滅等がある。
  • 奉仕活動は押し付けでは駄目。与える・同情でもなく共有して初めて達成するものであり、受ける側の心理を理解することが肝要である。
  • DLP・CLPが始まった頃は国内PG(パストガバナー)のほとんどがこれに反対であった。ガバナーはクラブ会長の権限が損なわれると懸念していた。本来の目的はクラブの活性化である。クラブが主体的・自主的にかつ柔軟に活動できる手段である。当時サンプル組織図により4大奉仕を否定したととられていた。大小のクラブそれぞれが全員でロータリー活動に参加できることが狙いであった。また、ガバナー補佐の役割は機能的・有機的に結合してゆくことであり、今後さらに充実してゆくと思われる。
  • 長期計画 The RI Strategic Planでは理念と実践を組み込んである。その実践計画はクラブ活性化が目的である。クラブの自主性が問われ、クラブの自治権と言われ戸惑うようでは駄目だ。

南園元理事から「ロータリーを止めないで、自尊心、誇りをもってください」と結びの言葉を残して講演を終了した。

その後、個人的にWCS及びRotary Service Connectionsについて質問をしました。その答えは下記の通り。

  1. Rotary Service Connectionsについては半年ほど様子を見てください。現在内容を協議中である。
  2. WCSは昨年理事会で廃止が決定されたが、いまだRIの資料にはWCSの文言が消されていない。
  3. WCSは形を変えて生まれてくるだろう。