markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

桐生市の観光について 亀山豊文桐生市長

群馬県青年会議所OBの集まりである、群馬ブロックシニアクラブの総会と講演会が、桐生倶楽部で行われた。(写真左が亀山市長、右が河本シニアクラブ世話人代表)

講師は亀山桐生市長で桐生青年会議所の元理事長。彼の祖父は足利郡菱村の村長後、桐生市へ越境編入後市議会議員となり、父は市議会議員3期後群馬県議会議員を3期務める。そして本人は平成7年県議を3期務めた後、桐生市長2期目を迎える。



町に元気を与えたいと、産業観光を推進している。桐生市は絹織物、パチンコそして自動車産業と変遷を経て、その歴史の有効活用として観光に力を注いでいる。第4回産業観光町づくり大賞を受賞し、毎月第一土曜日には天満宮の骨董市、鞘町のフリーマーケットの楽市等を開催している。その他8月の第1金、土、日曜日は桐生八木節祭りと本町通での鉾を出しての祇園祭りが開催されている。

ノコギリ屋根の工場をパン工房やお菓子屋として再活用している。また織物の生産工場の見学や直売も行っている。更にその織物機械のノウハウを活用しカラクリ人形も行われている。来る7月5日にはテレビ東京の「なんでも鑑定団」が桐生での出前鑑定として放映される。

東京銀座の歌舞伎座の前にある群馬情報センター(ぐんまちゃん)では、50名ぐらいの旅行雑誌などの記者を前に、桐生の売り込みプレゼンを数度行い、お陰で桐生の知名度が高まってきている。織物の町の良さを知ってもらうため、着物を着ての町歩きや、常設展示場を設置し、お祭りの鉾や八木節がいつでも見られるようにしている。

桐生駅の発車ベルは八木節が流れるようになった、これもJRに理解を求める努力をした結果である。駅は何もないと寂しさを与えるので、物産館も設置した。更にボランティアによる観光ガイドを常駐させている。これは観光ボランティアコースを設け、一般者の教育も手掛けており、来週1期性が卒業する。更にタクシーのドライバーにも観光ガイドをやってもらうよう依頼し、市内1〜2時間の周遊コースを計画している。
桐生の「食」としてソースかつ丼は有名で行列が出来る。カレーうどんやヒモカワうどんはTVで取り上げられて、今では行列が出来るようになった。明日の朝7時30分から日本TVの石倉三郎による「遠くへ行きたい」が、桐生を散策しそれが放映される。
桐生市みどり市日光市の共同経営による「わたらせ渓谷鉄道」はイベント列車やトロッコを走らせ、森林の景色を提供している。バス誘致として桐生をルートに加えるよう、東京のはとバスにも働きをかけている。

市長の夢は、周辺の4つの鉄道を一つのターミナルに集めることである。そしてユネスコの世界産業遺産として富岡製糸場と桐生の絹産業を一緒にし、登録できるように活動を行っている。
市民は、日常当たり前の風景の中で居住し、周辺に対し興味を示さないが、桐生の観光政策として「町の良さを再発見し、市民に誇りと自信を持ってもらう」ことが目的である。

やる気のある市長が先頭を立って努力をしている、その情熱が行政や市民を動かすと言う、発展する可能性を秘めた桐生市観光政策の講演内容であった。