巧遅は拙速に如かず - markdadaoの日記と震災から4日目の15日に記載したが、約4週間経った今日現在まだ被災者へ義捐金が届いていない事をニュースで知り、驚く。
日本赤十字社と中央共同募金会などの団体で、あわせておよそ1,300億円の義捐金が集められ、被災地の全容がつかめないため配布していないという。
国として枝野官房長官が配布の督促をして、ようやく決めた事は、明日8日に「義援金配分割合決定委員会」を開催することであった。
私は海外での奉仕活動で、例えば小学校の水道が無いため井戸を提供する際、公立の学校は殆ど飲料水が確保できていないが、縁があって知りえた学校から井戸を掘ることになる。公平を守ろうとすれば有限の資金と時間の中で、一つの学校の井戸も掘れない事になる。
当初は葛藤もあったが、助けられるところから始める。始めなければ誰も幸せになれないと確信した。
中国経済を復興させるときに、訒小平の「先富論」（可能な者から先に裕福になれ。そして落伍した者を助けよ）はあの社会主義の中でさえも理解されていた。
発展途上国の台風の被災者救援に行った際、用意された食料・薬の人数分だけ整理券を作り、そのため順序良く配布が出来た。整理券の奪い合いもなく円滑に行われたのは、整理券を手に入れた人と、手に入れられなかった人たちの心の中に公平観があり、次の救援物資配布では整理券は前回入手出来なかった人たちが優先の様であった。決して我々の公平観が起因して整理券が配布されたのではなかった。
