markdadaoの日記

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日本語研修のボランティア

10年以上前から富岡市国際交流協会の日本語研修部会(正式名称?)で市内および周辺に在住している外国人へ日本語の研修を無償ボランティアで行っている。
開催日は毎週木曜日の午前中と夜の7時から9時まで。場所は図書館に隣接している生涯学習センター内。ボランティア登録は約50名。木曜日に来られる方は昼夜合わせて30名くらい。
日本で生活をするための言葉を学ぶ機会が少ない。そして日常生活で不便なこともあるが、病院で診察の受け方が分からず生死にかかわることも出てくる。
ここへ来る外国人は日本語を学びたくて来るのだから、学習態度は前向きである。それに応えるボランティアも真剣に。ただ真剣過ぎて、外国人の教わりたいことと教えることに食い違いが生まれ、離れてしまうこともあったそうだ。
基本的には相手国の言葉を使わず、すべて日本語で教える。ただ英語や中国語に得意なボランティアもおり、意思疎通はカバーする。
年に数回専門家に日本語の指導方法をボランティア有志が勉強もしているそうだ。これらボランティアの人たちのお陰で、事故や犯罪が減少し、日本を愛してくれる外国人が増えることはありがたい。
このボランティアのリーダーで設立時から毎週の勉強会でコーディネートしている須藤先生をお招きし、本日ロータリークラブの卓話にお招きした。
ロータリーでは今月は「識字率月間」。海外で学校へ行けない子や、社会の古い風習で言葉を学ぶ機会が無かった女性に対し言語を学ぶ機会を提供する活動。群馬県内でも大泉町太田市、伊勢崎市など多くの外国人の人たちへ言語教育の場を提供している。

最後に先生が外国人が戸惑う日本語を説明と現場の問題点を説明。
「悪いね」、私は悪いことしていないのに、どうして「悪いね」と言われるのか?
「お持ちください」と言われたので、ずっとその場で立ち止まって持っていた。
「食べるなァ」、たくさん食べると「食べるな」と言われたが、感心されたのがわからなかった。
「お茶いい」お茶が良いのはわかるが、お茶を勧められているのがわからなかった。
「置いといて」という言葉は辞書にない。置いておいて下さい、と言う意味だったのか。


現実は外国から嫁いできた女性やその連れ子などの深い問題がある。母親が日本人と再婚し言葉も分からず日本の小学校へ入り、授業についてゆくことができず、また母親も漢字で書かれたPTAの連絡書に対応できず。日本の義父とその家族からの無理解で疎外される子どもたち。
日本の国際化は自分たちの住む町から始めなければならない。