markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

本格的不景気の予見

同じ街のある企業の経理担当者と話をする機会があった。彼は、現状の景気をとても憂いていた。
しかし、2次下請けをしていたが努力の結果、1次下請けとして直接の取引が92%になった。更に技術者2名を営業にまわし、客先との交渉において金型や納期、価格を即決できるようになった。また、昨夏のエネルギー危機より毎週金曜日を休みにして、現在受注があってもその休みは継続し週4日で能率を上げている。後は経費の削減として、LED蛍光灯に変える等を計画しているとのこと。
また東京の同業者は、従来は断っていた利益率の悪い仕事も積極的に取り入れるようにしている、とのこと。リーマンショック以来の不景気で全く受注が減少しているとも言っている。
来年はボディーブロー的に本格的な不景気が到来するのかもしれない。また、来年4月に期限切れとなる「中小企業金融円滑化法」により、金融機関は対策の為引当金を増額しなければならず、プロパーでの融資先からの引き揚げが水面下で始まっているようである。
ストックマーケットが好調なフィリピンでは、アジアの中のお荷物であった汚名返上の勢いで、困窮した家庭と言うのがかなり減少しているとのこと。単純にGDPの比較をして国家間の貧富を計るのではなく、景気・不景気のベクトルがどちらに向いているかで、国民の明るさが変わる。フィリピンではベニグノ・アキノ大統領の健全な政策が功を奏し始めてきたのと、方やここ数年間の日本の政治混迷が、現状の不幸な結果を招いている。そして日本は確実に貧富の2極化が始まった。
私達のような中小企業でも政治の影響を受けず、独立独歩で経営が出来ないと駄目だ。そのためには常に、未来のユーザーへの商品を開発しなければならない。