markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

冬本番の谷川岳


みなかみ町の上牧温泉近くにある友人M君を訪れる。M君の事務所の3階から眼前に谷川岳が見える。昨日の雪で本格的な雪化粧をしたようだ。
昼時分だったので、近所の「そば処一水」で舞茸天ぷらのざるそばを食べる。さすがに車寄せには車がいっぱいで、美味しくて有名なのだろう。今日は土曜日で水上温泉の宿泊客と思しき人たちが、チェックイン前の時間調整も合わせて寄っているようだ。
M君は最近、井戸水や河川のヒ素除去プロジェクトの視察の為に、バングラディッシュを訪問したそうだ。慢性ヒ素中毒患者の身体の色素沈着が写真に残されている。日常接種する飲料水にヒ素が混じり、長期間の飲用が原因だ。バングラディッシュのヒ素汚染は、地中のヒ素が地下水に混じる自然汚染のため、解決策が簡単ではない。アメリカでは微生物によるヒ素除去を取りこむことが発見されている。日本のチームはEM菌による除去を検討しているようだ。
バングラディッシュはガンジス河がもたらす肥沃なデルタ地帯である。1,6億人の人口をかかえ、平均寿命が63歳という短い寿命の国家である。医療体制はドクターが15万人に1人と言う最悪の状況下である。一つの村の人口が12〜15千人で、7〜8の村に一人の医師という状況である。従って病院に担ぎ込まれても適切な治療を受けられていなかった為、約27%が死亡すると言うことだそうだ。
たとえば、谷川岳から流れてくる雪解けの水を当たり前に飲む日本人は、汚染水を日常飲料としなければならない国民が世界のどこかにいることを知らなければならないと、今の自分の幸せに気付かされた。