markdadaoの日記

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富岡市岡野市長と町先生


町先生が岡野市長を表敬訪問。秘書課長が同席して4名で約1時間雑談する。
富岡市ユネスコによる世界遺産登録の話から、ユネスコの話へ移行する。

先生:IAEAユネスコは一部で関連があり、協同で理論物理センターを開いた。直前ユネスコ事務局長は松浦晃一郎さんで日本人だった。今のIAEAの事務局長は天野之弥氏で日本人である。ユネスコ国連機関の中でも有名であるが、IAEAは一般には実態が見えない。北朝鮮イラクの核開発や最近の福島原発事故で名前が表に出てきた。IAEAは140カ国の加盟国があり、35カ国が理事国でその中の10カ国の常任理事国の中に日本がある。今日も群大医学部の重量子線の視察にIAEAの5カ国の大使(理事)が見えられので、4時に合流をする。

市長:先月フランス大使館のコンファレンスが岩手で行われ、そこに参加した際、前ユネスコ事務局長の松浦さんとお会いし、11月5日に行われる富岡ユネスコ20周年に基調講演をしてもらうことになった。

先生:IAEAとフランスの付き合いも深く、今回の福島原発事故対策の冷却装置もフランスとアメリカが協力して支援をした。日仏科学技術協会(先生はこの理事)のセミナーが今回は東京で行われ、福島をテーマとする予定である。ポーランド生まれのキューリー夫人は主にフランスで研究開発をしていた。その伝統でフランスは原子力開発が盛んである。
日本では梨の品種改良にも原子力の技術が使われています。20世紀梨は美味しいのだが、虫に弱く何回も殺虫剤を撒かなければならず面倒であった。そこで抵抗力を高める品種改良を施し、ゴールド20世紀として生まれた。また40年前背が高くて倒れやすい黎明という稲を品種改良し低くて倒れないようにした。このように農業にも原子力は活用されている。また、自動車のタイヤも販売されている95%は工程内で放射線を照射し、分子構造を改良しタイヤを強くしている。

市長:昨年、福島と柏崎の話があったのですが、柏崎原発の視察に行ってきました。ちょうど定期点検を終えたばかりで、炉内まで立ち入ることが出来ました。

先生:福島には第1と第2発電所があり、第2発電所の方が新しく、非常用電源室がシールドされており津波による浸水が無く、補助電源が確保できていた。しかし第1発電所は40年前のものであり、5mの津波までしか対策をしていなかった。更に非常用電源室に水が浸入し停電をした。備えが足りなかった。

市長:広島は今は正常レベルだが、当時の汚染はどうであったか?

先生:安中の精錬所でのカドミウム汚染では、そのカドミウムは減少しないが、放射能は時間と共に減衰する。セシウムは約30年と言われている。放射能の影響は広島・長崎で調査をした。その結果100mSv/hを受けると人は0.5%癌の発生率が増加することがわかった。それを基準に今回の福島原発事故での参考値にしている。

市長:市内全域を計測した。0.24μSv/hであった。妙義の山の方が数値は高い。

先生:標準が0.08μSv/hであるから、若干高いのはこちらにも降ったのだろう。
今日はロータリークラブで、福島原発事故の原因と、それから何を学ぶのか?、原発がなくなるとどうなるのか?、国際的にはどう見ているのか?を話す予定である。