markdadaoの日記

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南園義一RI元理事講演「より良きロータリー生活を送る為に」 その1


9月18日高崎シティーギャラリー・コアホールにて「新会員セミナー」の講師として講演をいただく。会場に到着されたのをお見かけした印象は小柄で背筋の通ったご老人。しかし、ステージ中央演題へ向かう足早の歩行ときびきびしたよどみなく話される姿はとても80代のご高齢を感じさせない。
下記に、講演での感銘したフレーズを箇条書きする。




  • 自分の34年間のロータリー活動を話をして今日のタイトルの内容とします。
  • 3月11日の東日本震災を受け、3月17日から19日の台湾・高雄訪問を躊躇していたが、要望に応え行くことになった。帰途台北により、地元ロータリー役員と懇談し一晩のうちに約1,000万円の義援金が集まった。これは親日感情あるお国柄でもある。
  • ロータリーに期待するのではなく、自主性を根底に自分が築いてゆくものだ。そうすることでGood Rotary Better Lifeとなる。個々にロータリー観があるように、ロータリーの多様性を寛容をもって受け止めることが大事である。
  • 与えられた内容の選択に終始せず、自主性と柔軟性をもたないとロータリーが衰亡する。そうしないと時代と共にズレが生じる。RI委員会で調査した結果、ロータリアン以外の30,40代の人たちからのロータリー批判は峻烈を極めていることがわかった。このSWOT分析SWOT分析 - Wikipediaによると、ロータリーは独善的で、閉鎖社会であると思われている。従って若いロータリアンは歴史の土台の上に自分達がロータリーを作るという気概が必要である。
  • 曽我PDGが言う「理念なき実践は暴挙であり、実践なき理念は空虚である」はまさにその通りである。
  • ロータリーライフを通じガバナーになった時が一番印象的であった。ポールハリスのカムリーバンクにある終の棲家となった住居へ行った。それは質素で素朴であった。そして謙虚・質素・信頼・寛容がロータリーの本質であり、今でも変わりはない。シカゴ南部、マウント・ホープ墓地にあるポール・ハリスの墓は質素である。ジーン・ハリス夫人の墓もこれまた質素である。
  • 「思いやりの心」であるcaresはロータリーの本質であろう。一人では人間は生きてゆけない。お互いが支え合う、この原理を理解しよう。そして職業は人と人との関わりが必要であり、そこから職業奉仕がわかってくるのである。
  • 人間の本質の追及は難しいが、人間同士の関わり合いは最近感じる。作家の五木寛之は「慈愛、慈悲を共有する立場にならないと人を理解できない」とその著書で言っている。そして「相手に報酬を求めてはならない」とも言っている。「自然に自分に還ってくるものは、求めているものとは違う。それは相手の人たちが考えたことである」
  • 「奉仕とは何か?」活動の中で完成すべきものだが、ロータリーは人間関係の中にあり、人の幸せ、世界平和を願う。従って人間生存を基にした原理であるからロータリーは不滅である。ロータリーの理念は人間尊重・ふれあい・関わり合い、人の幸せを願うことである。
  • 自分たちで考え、実践しないとロータリーの目標は達成できない。

続く