markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

未来への責任 ②

3日に元旦の続きが社説掲載されてました。

「世界の力学では」 
 COP15で、1国1票の仕組みのもとでは合意を作るのが難しい現実である。
「日米関係は」
 鳩山由紀夫首相は、オバマ大統領との会談さえ、できなかった。・・・夕食会で隣り合わせたクリントン国務長官と言葉を交わすしかなかった。・・・・ワシントンに帰ったクリントン長官は、国務省藤崎一郎駐米大使を呼ぶ形で、抗議の意思を示した。・・・・日米関係は対等でも緊密でもなくなってしまった。
IMFの見通し」
 中国のGDPが今年には日本を抜いて世界2位になる。日本にとっては複雑だが、特に経済面では日中の相互依存の深まりは双方に利益となる。
「歴史を見ると」
急激に台頭する国は対外摩擦を起こす。20世紀の2回の世界大戦の原因もそれだった。成長する中国は、いま軍拡、環境、人権などで摩擦がある。中国を国際社会に調和させる作業は、21世紀の地球社会の安定に不可欠である。日本にとって未来への責任でもある。
「鳩山外交の問題点」
 第一に安全保障と日米関係を軽視する傾向。対米貿易が日本の貿易額の13%であり、中国を含むアジアとの貿易が50%を占めると強調するが・・・。日本の対中貿易には、米国が中国に投資した企業とのそれも含まれるうえ、中国で生産した製品の多くは米国に輸出される。
 第二に反・親米の危うさ・・・。人民日報が日米関係の悪化を伝えた。中国もそれが気になるからだろう・・・。中国の拡大を恐れる東南アジア諸国も日米関係を心配する。
「外交と財政」
 年間100億円以下で済むインド洋の給油の代わりに、アフガニスタンに対し、5年間に毎年900億円の支援をする小切手外交・・・。他の途上国への無償資金協力の財政的余裕はなくなる。
「米国際教育研究所によると」
 08年現在米国への留学生数は、上位5カ国がインド、中国、韓国、カナダ、日本の順。前年比増加率は中国の21.1%、インド9.2%、韓国8.6%、カナダ3.2%なのに日本はマイナス13.9%。
 日本が米国よりもアジアに向かう時、アジアは米国に向かう皮肉である。このすれ違いにこそ、日本の孤立への心配が潜む。
 11月に予定される日米同盟の再確認を転機にしたい。