markdadaoの日記

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中野隆史先生講話その3

日本では千葉県と兵庫県重粒子線によるがん治療があり、平成6年から約5,000名治療している。世界ではドイツに1か所ある。
現在建設中はドイツのハイデルベルグでシーメンスの機器で2009年から、イタリアのTERAで2010年から、日本は群馬大学で三菱等の機器で2010年3月より操業を開始予定。年間700名ほどの治療を計画。重粒子線治療では約4割が5年以上の生存率である。
重粒子線治療は局所治療で副作用がないので様々ながん治療に適してはいるが、胃がん・直腸がんは手術し、残った部位を重粒子線にて照射。白血病等は抗がん剤が適している。
千葉でやっているHIMACは加速装置が大きい(400mのフィールド)が、群馬大学ではその3分の1のサイズ(直径20mのシンクロトロン)で、国家プロジェクトとして群馬大学で成功すれば全国へ波及させる予定。
群馬大学のプロジェクトは125億円の予算だが、国が80億円、県と市が37億円、群馬大学が5億円予算化した。
1回の治療費は医療機器が高いので、1人314万円かかるが高額医療保険でカバーしてもらう。しかし将来は健康保険の適用と、シンクロトロンのダウンサイズでどこの医療機関でもおけるようにしたいとのこと。

先生の素晴らしさは更に、その後の2次会での話の内容にある。9月4日以降続きが書けるかも。
http://heavy-ion.showa.gunma-u.ac.jp/jp/therapy01.html