markdadaoの日記

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中野隆史先生講話その1

昨日青年会議所のシニア(OB)の群馬ブロックの総会が開催され、そのあと記念講演が行われた。群馬大学の中野隆史先生による「切らずに治す重粒子線がん治療」という演目であった。
開口一番、ドイツのハイデルベルグ大学がこの学会ではライバルであるが、ビームのパワーが弱いので成功していないが、群馬大学は日本のメーカーの機器で調整に時間をかけず成功した。だから「ハイ」状態であると。http://heavy-ion.showa.gunma-u.ac.jp/blog/2009/08/400mevu_1.html
驚いたことに死亡率1番のがんの罹患率は男性が2人に1人、女性が3人に1人だそうである。そして3分の2以上が70歳以上(男性)で体力的に手術が難しい人が多い。従って放射線治療が必要になる。
がん細胞とはアクセルが踏みっぱなし状態で、ブレーキがないとのこと。発生する原因の1,2位は食べ物や栄養疾患が35%、喫煙が30%である。
治療方法は3分類あり、1つは手術療法でがんの部位を切り取るのだが、機能形態を損傷する。2つは化学療法で全身的に処置するが、すべてのがんを治すことはできない。3つは放射療法。がんだけをやっつけることができるが、照射された部位で副作用がある。
今後高齢化が進みがん患者が急増することが見込まれているなか、診断の高精度化が進みテーラーメイド医療による切らずに治す治療が要求される。