ここ数日はApple Watchの発表で、子供の頃の未来の世界が現実化する。機能といい、デザインといい、一切手を抜かない未来のIT端末と言える。ただ気になるのはバッテリーの駆動時間ぐらいだろう。
そして同時に発表されたNew MacBookは現代の完成されたノートパソコンと勝手に思っている。このデザインはアップル副社長のJony Iveによるもので、「ジョナサン・アイブ」を読んでいるためか、このNew MacBookの開発方針が感じられる。
薄さや軽さを追いかけるのは開発の常であろうが、現在ある技術の限界まで最大限に活用したバッテリーで9時間の連続稼働を実現したり、ポートを1カ所にしたUSB-Cの究極のシンプル化、バタフライ構造のキーボードと感圧タッチのトラックパッドの開発。これらはPC内部に組み込まれているが、その形状はまるで彫刻芸術を思わせる。
消費電力5Wによりファンを無くしエネルギー効率を高め、環境負荷物質を使わず、再生可能な物質を用いるという自ら課した条件下でこれだけの物を作るトータルデザインは、メーカーとして他に類を見ないだろう。
タブレット端末がPCに置き換えられている時代ではあるが、品質への信頼度を考えるとPCは欠かせない。従ってApple WatchよりNew MacBookは手に入れたい一つである。おそらくApple Watchはこれからの製品で、更なる改良やアプリの充実が図られて行くだろう。