markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

泣く

前回の県議選で共に闘った仲間達と話をする機会があった。それぞれ反省と悔いを吐露していた。その中の一人が「負けた事が判明した時、涙が出ななかったのは云々」との意見もあった。
安岡正篤著の「論語の活学」の218ページに以下のような事が書かれていた。

とにかく昔はよく泣いておる。天下国家を論じては泣き、書を読んでは泣いておる。
ところが後世になるほど泣かなくなってしまった。そういう感激性がなくなってしまった。これは一面から言えば、民族精神の悲しむべき衰退にほかならない。
卑屈な利害・打算・私利私欲にのみ走って、最も人間らしい天下国家・仁義・道徳・情緒・感激性溢れる行動、そういったものを失った民族は衰退しておる証拠である。

泣くのは男の恥と、決して親父は涙を見せなかった。しかし自分は子供の前でも涙したり、最近はちょっとしたことでもウルウルしてしまう。これは単に年をとったからかもしれない。
決して天下国家を憂いてのことではない。ただ呆れているのである。