過激的で一部には敬遠されることもあるだろうと思われる、著書高山正之氏の「アメリカと中国は偉そうに嘘をつく」を読んだ。職歴は新聞記者が長く、広い情報収集とその解析の切り口が鋭い。
最初に沖縄の基地問題を取り上げる。
政府がすすめる基地の辺野古移設に対する、地元知事や島民の反対運動。島民にとって米軍が存在するために発生する事故、基地があることで攻撃の対象となる懸念。政府は外敵からの抑止力として基地の存在が国を守ると考える。
歴史的経過は、米軍が大きな犠牲を払って確保した戦略的意義のある硫黄島と沖縄。しかしニクソン政権時代、財政破綻により沖縄を維持する費用を日本へ「沖縄島民」返還として負担軽減するものの、基地は未だアメリカの占領下にある。
このような経緯があるならば、アメリカは沖縄島民を日本へ返還したが、基地は返還対象ではないのだから、沖縄知事と日本政府が論じ合っても結論は出ない。
小学生時代の同級生の出身地が沖縄で、20歳の頃彼の実家へ誘われたがパスポートが必要とのことで断念した思い出がある。そうです、当時沖縄はまだアメリカ領で車は左ハンドルでした。