昨年の出来事を月次でまとめてみた。
2024年の1月のトピックスは乗用車の入れ替え。日産のTEANAからトヨタのCAMRYのハイブリッド車に替えた。燃費の良さは11Km/Lから20Km/Lに飛躍した。1回の給油で1000Km近く走れるのは驚きである。
音楽ではBlue Note Tokyoへ憧れのRon CarterとPat MethenyのJazzカルテットを観に行ったこと。87歳のRon Carterの長身を包むスーツ姿で、繰り出すBass soloは今でも脳裏に浮かぶ。高校生の頃、Jazz喫茶で聴くRonのBassは異次元の世界の人であり、まさか実際のプレーを観ることは長生きして良かった。
2月に入り、定期がん検診を受け、福長先生から異状なき報告を受ける。福長先生はその後、関西の病院へ移籍される。先生との出会いは、私に幸運をもたらせてくれた。もちろんその機会を作ってくれた、娘と友人のDr.石井君は命の恩人である。
3月は高崎のSerendipレストランでのSpring Dinner Showライブを行う。ギターの村山君をはじめプロのプレーヤーとの共演は今回で2回目だが、曲が始まると「間違ってはいけない」とプレッシャー。普通、プレーヤーはMCなどのトークに緊張をするようだが、私は逆で「話」をしている方が楽である。これはJCやRCでの役職による、多くのスピーチ機会を経験してきたことが役に立っている。
韓国からビジネスパートナーである、BuffのKang社長が幕張メッセでの展示会参加のため来日。久しぶりの再会に旧交を温め、ついでに客対応のお手伝いもした。恐縮していた彼に「僕の方が日本語が上手い」とジョークを。彼は上海でも仕事をしているので、上海語は話せるのだが普通話は駄目。僕たちの共通言語はそれぞれの国訛りの英語だ。
4月は富岡製糸場で開催された「観桜会10周年記念事業」に参加。西置繭所の多目的ホールでライブ演奏を行う。この場所は天井と側面がガラス張りで音響上問題があるが、今回で2回目のため、お客様が入ると音が落ち着くので安心であった。しかし倉庫を支える柱が死角を作るのは残念である。
5月は誕生月である。車を変え、長距離を走りたかったので、友人が住む茨木の鉾田市へ特産メロンと海産物を買いに行く。
和太鼓の「鼓動」が地元で開催されたので観に行く。アマチュアの和太鼓グループは知っていたのだが、このプロ集団はさすがに世界に通用する演奏であった。
6月は海外の知人が来日したので、食事会や接待を行う。
7月は決算月のため、事務処理に
8月は富岡市にあるラウンジ・ココでライブを行う。大学時代知りえた友人で、プロのギターリストである村山君が、群馬県内の「大人へのライブ開催」への協力を快く引き受けてくれ、プロの仲間たちを引き連れ演奏活動をする。自分も50年前に一時断念した夢実現のため、一緒にステージに立つ。
彼は80までやると言っている。人生は1回、やりたいことを実現し、多くの人たちの楽しみのためにも続けてゆきたい。彼は様々な音楽のジャンルに精通しており、また譜面も音楽雑誌社に提供するほどのスキルもあり、僕のためにベースのスコアーも作ってくれる。ライブのお客様も、JCやRCの友人や本業の仕事関連の方々が席を埋めてくれる。人生でこんな幸せをプレゼントしていただき「感謝、感謝」。
9月に友人でありビジネスパートナーでもある、外国人実習生の監理団体の専務が入院することになった。今までは名ばかりの理事長であったが、友人が回復するまでは組合事務所へなるべく毎日出向くことにした。スタッフも増え、実習生も300人以上となり責任のある事業に育ち、業界では中堅クラスに位置している。
10月。昨年末より本業のトランス以外に、日本のトッププレーヤーのアンプなどを専属製作している永田氏の依頼で、ギターのエフェクターやボリュームペダルなどの機材の製作を行ってきた。取り扱い説明書などの印刷から、製品をいれる化粧箱やホールセールへの発送までの一貫業務で、彼の大きな信頼の中で、楽しい経験をさせてもらっている。
11月は久しぶりに六本木で村山君の参加しているライブを観に行く。たまにはプロのステージングを観ることは、とても参考になる。
山下達郎のギターテクニシャンであり、Shinosの社長である篠原さんが高崎に来られたので会食。彼はいずれアメリカでも、ご自分の製作しているアンプを販売する予定。尽きぬ話でしたが、翌日は高崎芸術劇場で山下達郎のライブがあるので、遅くならぬようホテルへ。
12月は、ホテルアミューズ富岡でのクリスマスディナーショーのライブを開催し、多くのお客様にご来場いただいた。今回はクリスマス特集と日本のPOPSも2曲をセットリストに入れたため、新曲が多く準備が大変であったが、お客様からは好評であった。
オーディオアンプの名門、上杉研究所の社長から電話があり、200万円クラスのアンプで金賞をとったとのこと。私たちの.トランスも少しはお役に立てたかと喜ぶ。
中旬に娘夫婦の招待で箱根の富士屋ホテルへ宿泊。改装されたホテル内を探索し、廊下に併設された喫茶室のテーブルで小休止。偶然、そのテーブルにJohn Lennonが好んで座ったとメモがあった。翌朝、彼らファミリーが宿泊していた花御殿も写真に収める。
年間を通じて感じることは、11年前の工場火災事故で、多くの同業者から支援をいただき、その感謝の気持ちをトランス業界のため、「トランスの修理再生」ボランティアでお返しをしていることが、日本中のアンプビルダーの皆様との出会いを作っていただいている。
世の中に役立つことをしていると、世の中が助けてくれることを実感した1年であった。