朝テレビを観て焼き芋が紹介され、食べたくなる。焼き芋といえば川越。幼稚園(新宿区上落合の「伸びる会幼稚園」)の頃、遠足は川越の芋掘り。芋づる方式に大量の戦利品を、アクのついた手で持ち帰った思い出がある。確か母が大学芋を作ってくれた。残念ながら今日はその焼き芋を食することができなかったが、思わぬ旧家を見ることができた。
老舗菓子店「亀屋」のお店を表通りから。230有余年の歴史を感じさせる佇まい。ここに関係のある別邸。しかし今日は川越祭りで風情も人の波に押し流される。
その「亀屋」の五代目嘉七の隠居所として大正15年に建設。設計は建築家保岡勝也。当時の近代住宅で文化的価値が高いと評されています。
皇族への迎賓館的役割も果たしていたそうで、調度品やカーテンは以前のまま。
二階への踊り場にあるステンドグラスは「泰山木とブルージェ」という小川三知の作。
和洋折衷の住宅を、和室から畳の広縁の先の庭を見る。遠くからお囃子が聞こえる。
北側に配置されたベランダ。藤の椅子も当時のものだそうで。
庭から見た母屋。左側にバルコニーが覗ける。右は広縁のある和室。