markdadaoの日記

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自治権の確保

最近「源流の会」のメールのやり取りを読んでいますと、「地区とクラブ」の問題が論議されているようです。以前JC(青年会議所)でも「ブロックとロム」の業務分掌の問題で論議がありました。

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RCの地区とJCのブロックは似ているところがあり、本来はそれらを構成しているクラブやLOMの支援や連絡協議が主な目的であるのですが、たまに各クラブやLOMの自治権を脅かしているように思われる事が起こります。

稚拙な発想ですが、日本では昔から『お上』という威光があり、上からの指導に対しては服従せねばならず、心では反抗するという構図があったと思います。そして教えてくれる指導者達は、自分たちより上の人と勘違いする訳です。そういう感情が今でもあるのかな」と思っておりました。

「逝きし世の面影」渡辺京二著(平凡社)の江戸時代、来訪した外国人の目から見た日本が書かれているのですが、そこに「自由と身分」という章があり、以下のように表現されており、私の概念が覆されました。

日本は将軍の専制政治が行われていたが、民衆は 生活に満足感と幸福感で満ち足り自由でいた。その背景から礼節があり親切でもあった。その原因の一つとして幕吏は幕府法に触れぬ限り問題に介入せず、民衆に自ら解決を任せていた。

地区やブロックの連絡調整機関の役職の人たちは、誤解されない為の説明責任というかコミュニケーションにも時間を割くべきであり、各クラブやLOMでは定款の目的に外れない限り、自信をもって地域性や独創性を発揮し、その目的達成の活動を行うこと。目的達成の手段として、他クラブや海外クラブの情報収集や自クラブからの情報発信のために地区やブロックを活用する。これらの行為そのものが自治権を確保していると考えられる。

*1:RCにおける地区とは便宜上一定の地理的区域の名称で各クラブへの支援を目的とするグループ、クラブとは奉仕団体であるロータリーの基本単位、JCのブロックとは日本の場合、各都道府県に連携・連絡調整機関として存在し、ロム(LOM)とはJCの基本単位で各市町村などにある