markdadaoの日記

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今の選挙制度がちょっと心配

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衆参国会議員の国政選挙で、私の住む地域では選ぶ自由が無い状態が続いている。小選挙区比例代表並立制のため、なんとか比例代表では選択の自由を確保しているが。1票の格差問題や1強多弱な状況は、現状の日本の小選挙区制の限界がきているのではと思う。

都市圏の人口集中と地方の過疎化は、若者が都市に刺激を求め、地方では就労先や魅力が乏しいことが主な原因だろう。これは東京一極集中のリスク回避として、政治経済の地方分散が具体的に行われていない結果でもある。

また、アメリカやイギリスを参考に2大政党を目論んだ小選挙区制が、日本には馴染んでいないことも原因で、そもそも日本では歴史的に宗教観も「八百万の神」や最近では無神教者が多い。そして単一国家と言いながら、それぞれの価値観は多様化している。実際アメリカでも共和党はトランプ派とアンチトランプ派で分裂しているではないか。国内では与党自民党への対抗軸としてなり得る野党が無く、1強多弱が現実である。

コストがかかると言われる大選挙区制は、候補者が街頭演説に出向いたり、莫大なポスターを貼るのでは無く、せっかくのネット社会が進んでいるのだから、自分の理念をネットやマスコミに発表できる。しかし内容の乏しいタレント議員をふるいにかけるため、政治理念やその時々の政治課題を発表し、選挙民が審査をすれば良いことだろう。もちろんゴーストライターによる作文では困るため、各地域において各政党や無所属の候補者がファシリテーターの議事進行によるオープン会議に義務参加し、翌日のマスコミでこの候補者はこんなバカなことを言っていると書き立てれば、まともな候補者に絞り込まれてゆく。

冒頭、選挙に自由が無いと言った真の狙いは、今の日本の外交環境が著しく変わってきており、それへの新たな戦略と対応が求められていること、国の金の使い方に間違いがあり治山地水の整備が遅れ、毎年数百人以上が犠牲になっていること、景況感に乏しく安いものしか売れ無い状況が続いていることなどで、国政の政治家の資質に懸念を抱いているからである。国会議員は地方の代表では無く、日本国民全員の代表として舵取りをしてもらいたいのである。