markdadaoの日記

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中国のある町の若手役人たち

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上記写真は榎本富岡市長と太倉市副市長

中国で起業している友人(臭豆腐が好きな日本人)からの依頼で招請状(invitation)の発行を数ヶ月前にした。来日してトラブルが発生すれば道義的責任が生じるが、信頼出来る友人の依頼でもあり快諾した。

以前、天津国際貿易促進委員会の顧問をやっていた頃は、相手の人物も多少知っており日本の外務大臣あてに招請状の依頼と身元保証をしていた。

最近は入管も中国人へのビザ発給を緩和しているが、中国の役人はどうも国内事情で招請状が無いと出国が難しいようである。

そして今月の某日、彼ら5人は成田空港へ到着し、そのまま群馬へやってきた。幸い息子が中国の大学を卒業していたので、会話の助けになった。更にその中の3人は英語も多少話せた。

弊社で打ち合わせをしたあと、富岡製糸場を見学する。中国にもレンガ造りの建物は多いが、100年以上経過した大きな建物の屋根の稜線が歪んで無い事に驚嘆していた。私としては日本の近代産業の発祥のシンボルとしての価値を説明したかったのだが。

その後、表敬訪問に新庁舎の市役所へ出向く。榎本君が新市長になり多忙と思い、久しぶりであった。しばらくお互いの市の紹介を行い、その後記念撮影。中国のおカイコは日本より小さいと言う。また、富岡市の風景が彼らの太倉市に似ているとの印象。

市役所から近くの日本料理屋「ときわ荘」へ出向き、その日本庭園にそれぞれはカメラを向ける。ここの当主であり包丁を握る島崎君 は京都で修行をし、京懐石を楽しむ事となった。驚いた事は、しゃぶしゃぶで生卵に彼らはためらっていた。そこで、卵を煮えたしゃぶしゃぶの器に入れたら、皆真似をする。聞いたところ、中国では非衛生のため、卵は生で食べないとの事。

すっかり遅くなってしまったが、予約してある新宿のホテルへ。明日はアメリカのワシントンDCへ行くそうだ。以前そこでは香辛料の効いた蟹が美味かったと言うと、メモを取っていた。しかし30年も前の事で今はその店があるかどうか?

一番の関心事を聞いてみた。中米貿易関税の影響はこの町でも出てきていると、副市長は苦虫を潰して言った。ドイツに次いでアメリカ企業の進出が多いこの地方都市も、無視出来ない国際問題であろう。

なにはともあれ、日本、アメリカを視察する中国の若手役人は、見聞を広める事になる。国の都合もあるが、それに盲信せず良識をもってもらいたい。太倉市では、5月の短期間ではあるが刀の様に細い揚子江の魚が絶品との事。訪中する機会があれば是非寄りたい。

太倉市 - Wikipedia

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