markdadaoの日記

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Fender ツインリバーブ’65リイシューモデルのトランスについて

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ツインリバーブ’65リイシューモデルについて、あるユーザーよりご質問をいただきました。

【初めまして、fender用トランスについて問い合わせをしたくメールさせて頂きました。現在復刻の65ツインリバーブを使ってるのですが、音の趣向を変えてみたくトランスを探していてたどり着きました。

 こちらは復刻のfenderにも取り付け可能でしょうか? またサウンド面でも結構変わるのでしょうか?】

 

弊社技術アドバイザーの見解は以下の通りです。

 

もととなるアンプは、フェンダー・ブラックフェイス期(CBS移行前)のAB763という回路で構成されたものです。後にあらゆるジャンルのプレイヤーから好まれ、ツインリバーブの中では最も人気のあるモデルとなっています。そして、リイシューモデルは、このAB763を回路的をほぼ踏襲しています。ただし、使用パーツの全てはオリジナルの面影すらありません。当然のこととして、当時のものとは結果としてトーンが異なるのはいたしかたないと思います。

 

ただし、だからといってリイシューはダメということではありません。要は好みの問題です。リイシューのトーンを気に入っている人たちもいるとは思います。私としてはオリジナルが好きではありますが。

 

リイシューモデルにトーンの変化を求めるのであれば、スピーカーやトランスを載せ替えるというのは、比較的簡単にできる上、変化も期待できる良い方法だと思います。(内部のCR類やジャック、ポット等々は全てプリント基板用のものになってしまい、変えようにも変えられないのが現実です。)

 

もし、オリジナルを追求したいのであれば、シャーシのみ生かし(本来はシャーシも変えたいところながら)オリジナルに近いパーツを揃え、昔ながらのタレットボード上に手配線で組むしかないと思います。

それから、リイシューモデルのパワートランスは、特にB巻線がオリジナルとは異なり、ブリッジ整流用になっています。フィルター用の電解コンデンサーなどもかなり容量の異なるもので構成されています。したがって、B電源供給の面でオリジナルのAB763とは違ったキャラクターとなります。そういう意味では、もちろんパワートランスの違いも出ると言えるでしょう。まずは、好みのバイアスにセットして、その時の出力管プレート電圧等をチェックします。そのうえで、好みのB電圧が得られるようなトランスに載せ換えるというのが理想ではあります。

 

協力:アテネ電機株式会社

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