markdadaoの日記

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産油国の再生可能エネルギーについて考える

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昨今、産油国太陽光発電が話題になっている。自前の豊富な石油や天然ガスで発電ができるのに、なぜ太陽光など再生可能エネルギーのプラントに投資をするのか?

理由は石油や天然ガスは外国に販売したほうが利益が出る。太陽光パネルなどのインフラコストの低減と砂漠の立地に優位さが出てきた。国内の冷房需要が高まる、ピーク電力の抑制ができる。と、新聞に記載されている。

産油国は石油に頼らない経済への改革を推し進め、国内エネルギー消費の効率化を図るとされている。砂漠しかなかった国家に石油が発見され、世界から多くの富を集めた歴史があり、それを維持継続しようとの思いがあるのでは。

 

それは将来電気自動車(EV車)の増加、また各国の石油や天然ガスによる発電に着目し、産油国で大量の電気エネルギーを発電し、マイクロ波による無線送電で世界へ電気を供給するという画策はないものか?

これは電気をマイクロ波に変換し、それをマイクロ波ビームで各国の受電ユニットへ向けて飛ばし、受電したマイクロ波を電気に変換をするシステム。NASA技術の民間移転で、短波を活用したインターネット通信システムにおいて、利用しようとした各国にある短波塔を活用する方法も考えられる。が、技術進歩により人工衛星に受送電ユニットを備え各国に送電するかもしれない。

こんな話はお伽話と思うかもしれないが、第2次世界大戦末期、日本の陸軍研究所は飛来するB29を電波砲で撃ち落そうと研究をしていた。戦後70年以上たった今、日本のマイクロ波による無線送電技術は世界でも先進的で、静止衛星太陽光パネルを設置し、宇宙から地上へ送電する計画もあり、意外と早く現実化すると思われる。

そうすると、石油や石炭を燃やす際発生する二酸化炭素もなくなり、地球の温暖化も抑制され、原子力発電に伴う放射性廃棄物に悩むこともなくなる。また、海上輸送による石油タンカーのリスクやコストもなくなる。日本が太陽光パネルを宇宙に設置するコストを考えると、サウジアラビアなどの産油国が砂漠一面に太陽光パネルを設置したほうが安いはずだ。従って当面は世界は中東のエネルギー戦略に甘んじることになるのではないか。しかし少数の国家が、世界の電気を供給するとなると、パワーバランスも変わってくる。