markdadaoの日記

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北朝鮮の緊張

 

北朝鮮の緊張が高まる中、韓国パートナー企業のアウトソーシング工場が京畿道の軍事境界線近くにあり、有事の際は操業が止まることは覚悟しなければならない。

特に、総人口約5千万の半数が集中しているソウル首都圏が攻撃されたときのダメージは深刻である。因みに集中が止まらないと懸念されている東京首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)は総人口の約3割である。

現在の各国の思惑は、金一族の擁護を北朝鮮はアメリカに求め、中国は資本主義との緩衝地として北朝鮮を必要とし、ロシアは不凍港の確保という地政学的な意味合いにより北朝鮮を取り込み、日本は拉致問題の解決と弾道ミサイルの阻止を計ると理解している。

 

ロシア政治に精通している中村逸郎筑波大教授の言葉を借りれば、10年前金正恩父親金正日がモスクワを訪問し、ロシアへの借款を9割棚上げしてもらう代わりに、北朝鮮へ軍事不凍港を開港させ、モスクワ鉄道をその港まで延長をさせた。

そして国民の半数以上の飢餓対策を口実に朝ロ国境沿いにロシア軍は侵入準備をしているようだ。もし侵入が事実となれば、中朝国境に集結している中国東北地方の北部戦区が内陸戦をしかける。これらの情報により、アメリカのトランプ大統領は軍事脅威をすすめながらも、最近は「金正恩は頭が良い」とか「金正恩が直接話す気があるならば合う用意がある」とかソフトなカードをチラつかせている。

アメリカ・ロシア・中国の大国の争いの中、翻弄される韓国や日本の政治・外交はいかに? とりわけ日本の安倍総理は、まず軍事バランスの裏付けとしてトランプ大統領と会い、ロシアのプーチン大統領と17回会いチャンネルを維持している。そして経済大国3位の日本はその経済力を担保として交渉を重ねているようだ。

経済が疲弊しているロシアは日本の経済力(投資)を取り込もうとし、北方4島ではなく北朝鮮の暴発阻止を条件としているようだ。しかし日本とすれば日露首脳会談の事実が、南シナ海に進出する中国の軍事脅威を牽制する役目を果たしているとも考えられる。

また、日露首脳の継続的交渉や、アメリカ抜きの11か国による新TPPの推進による日米同盟のバランスや有利な交渉を目論んでいると思われるのだが。人口増がイコール国力と理解している自分としては、2010年をピークとした日本の人口減少は経済力の低下を意味する。交渉の唯一の切り札である経済力を頼ることができなくなると、政治・経済・外交の権謀術に優れたリーダー待望しかなくなるのか?

今日は自分の誕生日で、孫たちと一緒にケーキのローソクを消したが、戦争への懸念は我々大人が払拭させなければならない。

 

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