最近連続してご注文を頂いております、「楽器店フォーチューン」様から試奏感想を以下の通りいただきました。
Guitarshop Fortune (店長のブログに詳細が書かれています)
早速ですが、先日ご納品頂きました 100W 出力トランスアンプヘッドへの搭載が完了しましたのでご連絡致しました。
今回、Peavey 5150のヘッドに搭載しました。使用しているパワー管は、EH社の6L6GC になります。
オーナー様による純正トランスでの感想は「ドン・シャリの音は嫌いではないけれども
ローからミドル域での音の抜けと分離が悪い。コレを何とか解消出来ないか・・・。」
というモノでした。
アテネ電機様のトランスへ変更し、ボリューム2位で試奏した際の感想は「音の分離が良くなっていて、コード弾き時の2・3・4弦の音がちゃんと聞き分けられる。
プリ・ゲインを通常より若干低く設定しても歪み感が増しており、嫌み無い音になっている。とにかく、音の纏まり通い!」
との評価を頂きました。
私も同じ意見で、とても良い品物に仕上がっております。
「音量を上げて使った際のレポートは、後日させて頂きます。」との事ですので、此方についてはまたご報告させて頂ければと思います。
この出力トランスはMarshall JCM800のReplaceをイメージし、従来とは違うコイル配列を工夫して作りました。特に中域重視として、設計数値はMax70Hzとしたため、ボリュームが2程度ですと低域もしっかり出て、バランスが良かったかと思います。普段のバンドステージでは5程度を設定すると思いますので、チューニングにもよりますが、ギターのソロはドラムのベードラやベース音に乗って思いっきりドライブできることと思います。
こんなことを書くと「トランス屋が何を言うか」というお叱りを受けるかもしれませんが、真空管ギターアンプの音はスピーカーと出力トランスの要因が大きいのです。もちろん真空管やアンプチューニングも大事ですが。
品名 AGOT-24
仕様 2.5KΩp-p / 4-8-16Ω
取付ピッチ 75X76.6mm
外形 w89.5Xd98Xh108mm
DATA:
定損失(1KHz) : 0.14dB(効率96%)ー定格100W/8Ω
一次インピーダンス(1V,1KHz,二次終端): 2.54KΩppー巻線比から求めた一次インピーダンスは2.46KΩpp
一次インダクタンス(1V,100Hz) : 25H(15.7KΩから算出)
不平衡減衰量(100Hz,8Ω端子):51.9dB
周波数特性(1V) 8Ω:10Hz-50kHz(-3dB) / 4Ω:10Hz-100kHz(-3dB) / 16Ω:10Hz-90kHz(-3dB)「低域はf=1250/2π*25=7.9(Hz)から算出。1250Ωは2.5kΩと2.5kΩの並列値である。」
漏洩インダクタンス(20kHz): 7.68mHー8Ω端子