markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

久しぶりの海外旅行

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年に4、5回行ってた海外も、事情により3年ぶりの海外旅行となった。浦島太郎とは言わないが、様子が変わった事を書いてみる。

 

 

エアーポートリムジンバスで成田ICを出るとすぐ、乗客の身分証明チェックのためパスポートを用意し待っていたが、バスへの乗り込み確認は無く、そのまま出発ターミナルへ。成田空港へのゲバ活動は無いと、確証を得たのだろう。

チェクイン後、いつもの2階の三省堂で本を購入。すぐに下の北ゲートから手荷物チェックを受け、夕方便なのか空いている出国検査場へ。連休の最終日の帰国は混雑が予想されるため、指紋認証による自動ゲートでの予行演習。心配だった指紋認証は、今回も反応しない。係員はワセリンの様な物を持ってきて、指の乾燥対策を施し2、3回試みようやくパス。この目論見は後で話すが、まんまと外れた。

搭乗口がサテライト側の為、連絡トレインを探したが無い。いつなくなったんだ? もっともこの程度の距離では海外では歩かされる。国際標準ということか。しかし通路には腰掛けが配置され、その側面に電源コンセントが配備されているのが良い。「オイ、ここは日本だ。人の迷惑を考えろ」と、言えない小心おじさんの精一杯の威圧として、寝そべっている外人の若者の横に座り、iPod代わりにしていたiPhoneを充電。(写真参照)

夕飯をと吉野家の牛丼店を見つけたが、1,000円近いので呆れてやめた。腹が減ってる方が、不味い機内食も完食できるだろう。これは正解であった。しかし、昔は具材も良く機内食が美味しかった。多分LCCなど安い航空会社が出てきた頃から味が落ちたんだろう。

機内での発見もあった。今までは水平飛行に移り、シートベルトのサインが消えるまで映画鑑賞は出来なかったが、滑走路待機中から観る事が出来る。そして、画面はタッチパネルである。有線でつながったオーディオシステムなのに、なぜ離陸時に支障をきたすと、今まで考えられていたのだろう。

帰りは昼便だったので、陽射しが眩しく本が読みにくい。取っ手のついたシェードを探したが見つからない。しかし全ての窓ガラスは青くシェードの役割をしている。そのうちアテンダンスが「ボタンを押してくれ」と言いに来る。勿論言われる前からそのボタンには気づいており、押したのだが反応しない。「もう一度押して下さい」と言うが変化しない。更に同じ言葉で3度言われ、ようやく皆と同じ青色に変色。これはオン・オフスイッチではなく、変色の段階スイッチであった。スイッチ周辺には何の説明も無し。寝ようとする隣席の人に迷惑を掛け、トイレに立つことも出来ない小心おじさんは固まる。これは後で正解となるが。

飛行機から降り、直ぐ近くのトイレは満杯。やむ得ずそのまま通路を進む。予想通り入国審査前は相当な混雑。自動ゲートは3基あるが、ラインは1本のため異常な混雑。その脇にトイレがあり駆け込む。ようやく落ち着いて外へ出ると、嘘のように人影まばら。日本の入管職員の処理能力はすごいな。トラブル続きの自動ゲートをやめ、悠々と入管カウンターへパスポートを。中途半端に機械化した自動ゲートシステムの不備を、人がカバーしている本末転倒な事実。

ハイジャックの武器防止による機内食用プラスチックナイフも以前の鉄製に戻っていた。「このナイフじゃハイジャックは出来ない」、と誰かが判断してくれたのだろうが、たった3年で色々な事が変わったことに面食らう。

20年ぐらい前までは着陸すると搭乗者は拍手していた。そして国際便はタダ酒が呑めると、酔っ払いが多かった。私が最初に乗った頃は窓際に席を取らなかった。それは機内の空気対流が窓際に流れてきて、タバコの煙で目が痛くなったからだ。そのうち禁煙となり、よく機長が「トイレの喫煙が発見されました」と、乗客に厳重注意の放送をしていた。乗客は着陸した途端シートベルトを外し、上にある棚から荷物を引き出す。慌てた当時のスチュワーデスがたしなめると、客は「乗り継ぎの電車が間に合わない」と逆に文句を言う。破茶滅茶な時代であった。

今日も赤信号にひっからず、快適な空の旅でした。