markdadaoの日記

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技能実習生と不当労働について

 

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 約1年前の法案採決を受けて、予定通り技能実習制度を見直すようだ。まず全国13箇所に事務所を設置し、約150人の職員を擁する「外国人技能実習機構」という監督組織を設ける。

そして、受け入れ企業(現在約3万事業所)は同機構へ届け出を出し、監理団体は許可制にするとのこと。そして同機構は抜き打ち検査をし、不正行為を是正するそうだ。

約16万人いる技能実習生は建前として、日本で専門的な技術や知識を習得し、本国に戻り技術移転をし、相手国との関係を深めるとされている。しかし2013年の立ち入り調査では事業所の8割で違反行為があり、米国務省の年次報告書では実習生は強制労働に近い状態に置かれているとの指摘もあるとのこと。(出典:日本経済新聞1月13日号)

企業側は低賃金と人手不足解消が本音にあり、監理団体は全国を市場に人材派遣的な展開をしているところもあると聞く。したがって、監理団体の管理能力を確認すべきと思う。受け入れ企業に実習生を紹介し、その後のフォローもせず紹介料的な収入を上げる体質は是正すべきではなかろうか。次に受け入れ企業は国際貢献の機会ととらえ、外国人実習生の本国での文化と、日本特有の習慣等を相互に積極的に話す場を増やす事で民間外交が出来る。

私たちの組合では法律改正やJITCOの指導があるたびに、会員を招聘し説明会や会議を開催し、年に1度は希望者を募り現地視察をして国際貢献の意義を理解してもらっている。また、全会員企業へ毎月訪問し実習生や企業側とコミュニケーションやチェックを行っている。