markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

音作りをするアンプビルダーの話

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私の友人で洋書を読破しながら、アンプを試行錯誤で作り、かつ音楽プレーヤーなので、自分の耳で音作りをしています。その彼から話を聞いてみました。

 

'65のフェンダーアンプは経営がCBSになる直前なので、しっかりメンテしてあるものは、貴重な存在ですね。アメリカでは特に人気があります。同時期以降、フェンダーに限った事ではありませんが、アンプ量産化に向け徐々に音質を犠牲にし、発振等のトラブルを避けるための保護回路的なものが増えてきます。そしてとうとう、プリント基板の採用という道をたどります。プリント基板の致命的な短所は、真空管回路でせっかく得られた倍音の一部をアースへ逃がしてしまうという事でしょうか。同時に多機能追求に向けた小型化とコスト削減のためか、使用部品は極端にチープなものにとって代わられます。

当時のアンプと現行のアンプでは、かなりの違いが出て当然と思います。なにせ当時は真空管全盛期であり、部品類も充実していましたから。真空管自体も(例えばとてもタフであったり)現行とは比べ物になりません。

有名なグルーブチューブ(GT)は中国製の安玉を何万と購入し、選別して刻印を打っていると聞いたことがあります。そして返品は受け付けてもらえなかったが、その点、アムトランスは返品に応じてもらえた。

50、60年代のアンプに付いていた真空管は未だに使え、へたることがありませんでした。したがって音が良くなるというよりは、タフさが問題です。

球を変えるということは、球にバラツキがあるため音が変わるのは当然ですが、比較的にオーディオ業界のは良いです。

また、デラックスアンプは6V6であり、回路に関わらず当然EL84(6BQ5)とはトーンが違いますよね。また、それぞれプレート電圧やバイアスにより表情も変わるので、いろいろ試して好みのトーンを追求するのは楽しいです。アウトプットトランスと出力管の組み合わせ、そのインピーダンスやプレート電圧、電流等々奥が深いです。

理想のトーンは自分で納得するまで試すべきです。