markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

団塊の世代がやり残している事

日本は人口減少が始まっているが、途上国では人口爆発が起こっている。そして彼らが幸せの権利として、先進国の消費生活の真似を始めたら、地球上の資源は早晩枯渇し汚染は蔓延する。しかし、産業革命以降、地球を汚してきた先進国が、未来に警鐘を鳴らしても説得力がない。

日本は人口減と技術力で環境負荷を低減するとしても、同じ地球号に乗っているのだから、世界規模ではどうにもならない。時間がすくなくなっている我々は、子孫や地球のために何が出来るだろうか。競争心もほどほどに、団塊の世代が一致協力して、この世に役立つことはないのか?と考える。

幸い我々団塊世代は、モノ不足時代を経験し「もったいない」が身体に染み込んでいる。それと、今ならまだマジョリティである。その多数派の我々が、シンプルライフな生き方をすることで、物質的価値観から自然優先の精神的価値観へ導き、新たなる幸福観を示すことができるのでは。このライフスタイルをブランド化し、流行を作る。その切り口は、それぞれの職業から発信する。すでに私は、半分ボランティアで、依頼があれば、古いトランスのリメイクを行っている。

ライフスタイルでは、それぞれが身の回りの「形見」となり得るものを選び、磨きこんで使う。壊れないよう日々メンテナンスし、万が一壊れれば修理し捨てない。そして、モノを慈しむ。余剰品があれば、価値あるものはヤフオクや蚤の市で処分。その他は清潔で役に立つのであれば、発展途上国や被災地に送付する。また、身辺を身軽にすることは、もう少し先だろうが、逝ったとき遺族に迷惑をかけないで済む。

次の食事の際、お腹が鳴るように今食べる量をコントロールする。そうすると、何でも美味く、有り難みを感じる。外食の際は注文時に量を指定する。寝際に小腹が空いていることは、消化能力が低下したじいさんとして、明朝、胃もたれが無いと喜ぶ。大昔、金持ち貴族は喉に指を突っ込み、吐いては何度も美食を楽しんだという。そんな馬鹿な貴族にならないためにも。

化石エネルギーによる冷暖房は服でコントロールする。冬寒ければ、低体温化してきた我々じいさんは、ヒーターを最強にするのではなく、重ね着等をして防寒する。夏は省エネと称し、形骸化したノーネクタイで、寒さに閉口することの無いよう、会場の温度管理をする。途上国のステータスとして、キンキンと冷やした会場で長袖を着用する愚かさよ。

我々じいさんは早起きである。それは時間にアドバンテージがあるということ。車で急げば、アクセルを踏みガソリンを浪費し、急ブレーキでタイヤを摩耗させる。時間の余裕は、道を譲ることにためらいがなく、感謝され、気分が良くなり、心豊かに省エネ走行が出来る。

「足るを知る者は富む」ということわざがある。この歳になった団塊の人達は、すでに満足を知りえたシンプルな生き方を、言葉ではなく、態度で示すこと。それは大人としての「かっこよさ」が周囲を惹きつけ、価値観に少しは影響を与えることができるのでは。