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markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

真空管ギターアンプ用トランスとの関わり

真空管ギターアンプ用のトランスを、直接個人ユーザーへ製造販売始めたのは約5年前。始めたきっかけは後輩が趣味でアンプを作っており、うちがトランスメーカーとのことで依頼を受けてから。そして業務用のトランスの依頼のために来社された方と、打ち合わせ後の雑談で出力トランスに造詣が深く技術協力していただけることになったことで、本格的にネット販売を始めた。

背景には、先代の社長(父)が1960年代、楽器メーカーへ電源トランスと出力トランスを供給していた。そして私も子供の頃からアンプが身近にあり、通電中トランスの端末に触れ、軽い感電をしたことがあった。慌てて父親へ事の次第を伝えに行った思い出がある。小学生低学年の頃は、すこしハワイアンギターを習っており、学校へ小さな真空管アンプを運んで演奏したこともあった。中学、高校時代は友人たちとロックバンドをやっており、練習場へ重たいアンプをバスや電車を乗り継いで運んでいた。大学に入って社会人となり、ようやく自分の車で運べるようになった。しかし、アンプに電源を入れると、特有の「ブーン」というハム音やノイズが出て気になっていた。そしてアンプの重さの元凶はトランスであった。
その後、トランジスタタイプのアンプが出てきて重さから解放された。ただしベースギターはまだましだったが、エレキギターでは音の薄さが気になった。そして音を求める人たちは、真空管アンプが見直されるようになってきた。
トランスの供給元は、60年代のグループサウンズの流行を頂点に需要が低迷した。更に楽器メーカーがコスト低減を始め、音の質より音が出れば良いという考え方となった。従って満足な真空管アンプ用トランスが市場から消えてしまった。現在もこの市場はニッチで総需要数も少ない。
ロックなどに使用する真空管ギターアンプと、クラッシックなどを聴くための真空管オーディオアンプではトランスの設計思想に相違がある。何故なら、プレーヤーが感情をもって演奏をするので、乗ってくるとギターのピックアップを通じて、想定以上の電流がトランスに流れる傾向がある。従って、それらを考慮したトランスを作りこまなければならない。その為にはトランスのコストも上昇する。そこが難しいところだ。しかし、トランスメーカーの使命として今後も供給して行きたい。おかげで多くのアンプビルダーの方と、電話やメールで知り合うことができた。